連続ドラマW「鵜頭川村殺人事件」が不発すぎたので、他の作品でお口直し
タイトルが気になったのと、山田杏奈ちゃん主演だからこれに決めた
早朝始発の殺風景。
《青春は気まずさでできた密室だ》11人の高校生たちが送る“五つ”の密室劇。小さな謎と会話を通じて様相が変わる人間関係――。真相を探り合う青春ミステリー。
同じ学校に通う生徒たちが織りなす日常・オムニバス形式。
ミステリー要素は薄めだし、主人公×2とその他の生徒の繋がりはない。
第1話*早朝始発の殺風景
高校のクラスメイトなのに学校では話したこともないふたりが早朝始発の電車で遭遇し、お互いの《動機》を探りあう。
そうこうしてるうち、一緒にJK通り魔事件の犯人を追うことになる加藤木くん(奥平大兼)と殺風景ちゃん(山田杏奈)。←今作の縦軸になる事件。
て、【殺風景】って苗字だったのか珍しい
こういう、突然はじまる非日常的なドラマすき。
第2話*メロンソーダ・ファクトリー
幼馴染の秘密と優しい暴露。
どんなに仲が良くていつも一緒でも、秘密はある。
言わないんじゃなくて、言えないことってあるよね。
それを言うことで相手を傷付けちゃう可能性があると尚更。
メロンソーダの使い方すき
謎が謎過ぎず、「もしかして…」と気付かせてくれる流れもよい。
この回、めっちゃ好きだった吉川愛ちゃんかわいい
第3話*夢の国には観覧車がない
抹殺された初恋と言えない想い。
《青春は気まずさでできた密室だ》って良いキャッチコピーだなぁーと思ったら、各話共通のセリフとして使われてるんだとこの回で気付く。笑
恋愛で傷つくのは怖いけどさぁー、少々過保護過ぎないか?と思った笑笑
第4話*捨て猫と兄妹喧嘩
ぬこさんが出てくるからわくわくして観たけど…
ペットを飼う者としてとても許せない回だった
父の再婚(するかもしれない)相手が重度の猫アレルギーだから。
そんな理由で「仕方なかった」と愛猫をダンボールに入れて捨てた兄。
そうとは知らずたまたま拾ったかつて家族だった妹。
ふたりとも飼えない…で兄妹喧嘩。
じゃあ、里親探すまで外で面倒をみようって決めたふたり。マジか。
これが平和的解決策だと思い込んでるのが本当に嫌だった。
お家でしか生きたことがない子(スコさん)を外で飼うということは、どういうことなのか。
おとなしい性格で、一晩ダンボールから逃げることなくじっとしてた猫さん。←これみて怖かったんだねって思わない?
あまりにも身勝手な思考回路でイライラが止まらない
一生面倒みる覚悟もなく動物飼うなよ
どうしても飼えない理由ができたなら里親探すことが最優先じゃない?
再婚相手(仮)優先なのが気持ち悪い。
この父親は離婚歴ありだし、母親に引き取られた娘とはずっと会ってなかったみたいだし、自分で連れてきた猫も簡単に見捨てる。
戸建てなら住み分けしていくらでも対策できるのに。
かつて愛した者の断捨離が上手なようで。屑っすなぁ。
最終話で無事里親が見つかったぽいけど、「よかったね」とはならんわ。ほんま。
唯一嫌いな回だった。
第5話*三月四日、午後二時半の密室
卒業式に出なかったミステリアスなクラスメイトとクラス委員のラストミッション。
この話も悪くなかった。
おねいちゃんに憧れて背伸びしてる高校生かわいい。
本音と素顔を知って加速度的に距離が縮まる感じがすき。
卒業が縁の切れ目になることは多いけど、終わりの日にはじまる友情が素敵。
最終話*啄木町の七不思議
事件解決編。
全話通して、純朴故に間違った思いやりや気遣いがあって、それが未成年らしい未熟さを感じるし、相手の気持ちを知って成長に繋がっていくのがとても良かった。
自分を救ってくれた唯一の親友を襲った犯人を見つけ出し復讐することに猪突猛進な殺風景の想いもわかるし、初めは復讐は正しいと思って手伝ったけど「どうしても止めたい」って気持ちになった加藤木の殺風景を思う気持ちも良かった。
言葉足らずで不器用で、でも確実に殺風景を護った加藤木。
相手を思う気持ちがイコール恋愛感情っていう安直な描き方をしてないもの、10代の男女の淡い関係性をうまく描写できいて好感が持てた。
ラストも爽やかで
良いものを観たすき
主題歌もよい
サブタイトルのセンスが良い。すき。
狙った演出だったら凄いなぁーと思うのは、演者の目線の使い方。