すべて
あの頃比べあってた お互い描く夢が
いつから重たい荷物となってしまったんだろ
「愛しいこの景色が変わらないことを願う」
のは愚かなことかな 北風に呟く
当たり前だった全てが少しずつ消えていく中で押し潰されそうな僕に
君は長いマフラーを一緒に巻いて笑ってくれた
「明日は今日よりも素敵」
だから今日に置いていかれないように
music ラストノート
words by 葵
私が大好きな歌。
ブログのタイトルにもしている「ラストノート」。
詞が、今の彩冷えるそのままのようで、なんだかすごく切ない。
昨日は突然の発表ですごく動揺して、とにかく何が起こったのか理解出来なくて、受け入れられなくて。
今でも正直まだ混乱している部分はあるけれど、昨日も今日もずっとずっと彩冷えるのことをたくさん考えて、
夢人、タケヒト、インテツ、ケンゾ、四人のブログを何度も読み返して、あおちゃんのブログにコメントしているファンの子たちの言葉をひとつずつ読ませてもらって、自分なりに今の状況を精一杯受け止めた。
そして、今までのことを思い出してた。
どうやったらうまく伝わるのか分からないけれど、すべてを書きたいと思います。
今の自分の気持ちも、今までの自分の気持ちも、アヤビエのことも、彩冷えるのことも。
彩冷えるを愛しているファンの子、ファンじゃなくても今回の彩冷えるの件をすこしでも残念に思ってくれた方には、面倒かもしれないけれど読んでもらえたら嬉しいです。
私がヴィジュアル系っていうジャンルを好きになったばかりのときに、とくに好きだったバンドが3バンドありました。
ナイトメア、ガゼット、そして彩冷える。
私が彩冷えるを知ったときは、バンド名の表記がまだ「アヤビエ」で、あおちゃんの隣には涼平がいた。
「天才」って言われる涼平がつくる曲は本当にすごくて、誰にも真似できない独特の世界観とメロディーがとにかく格好良くて大好きでした。
涼平が作った曲と、あおちゃんの綺麗な歌声が恐いくらいに合っていて、初めて聴いたときは鳥肌が立ちました。
でも、その涼平の突然の脱退。
そのときも本当にすごく驚いて、信じられなかった。
アヤビエっていうバンドは、誰の目から見ても涼平を中心として在ったバンドだったから。
メインコンポーザーを失って、バンドを続けていけるわけがない。
大部分のファンがそう思った。正直、私も。
だけどあおちゃん達は諦めなかった。
「彩冷える」として、四人でバンドを続けていくって言ってくれた。
「信じてついてきて欲しい」って言ってくれた。
その言葉がすごく嬉しくて、その頃から彩冷えるの存在が私にとって特別なものになっていった。
だけど四人になった新しい彩冷えるに待っていたのは、凄まじいバッシング。
どれほどの心無い言葉を浴びてきたんだろう。想像するだけで恐い。
でも、それでもあおちゃんは「すべての言葉を受け入れる」って言ってた。
あおちゃんは本当に強い人。やさしい人。
アヤビエの曲のほとんどが涼平の作ったものだったから、涼平が脱退してからその曲たちを彩冷えるで演奏することは出来なくて、バンド自体は有名なのに演奏出来る曲は片手で数えられる程になってた。
そんな過酷な状況の中だったけど、四人はずっと前を見て頑張ってくれてた。
彩冷えるになってから初めてリリースされたアルバム「バージンスノーカラー」。これはシチにとって宝物です。
このアルバムにはメンバーの気持ちがぜんぶ詰まってる。悲しさも、悔しさも、寂しさも、喜びも。
そしてサポートとしてあおちゃんの隣に立っていた夢人が彩冷えるに正式メンバーとして加入。
だけど、そこでもまたひどいバッシングがあったらしい。
雑誌とかでも書かれていたけれど、夢人へのバッシングは他のメンバーよりもさらにひどいものだったそう…。
だけど夢は、そんなマイナスの言葉たちを自分の実力で少しずつプラスへ変えていった。
欲目とかそういうのでは全然なく、私は涼平が作る曲よりも、夢の作る曲のほうが好きでした。
涼平の曲も大好きだし確かにあの子は天才だと思う。
でも夢は、涼平にないものを持ってた。
それに新しくなった彩冷えるは、作詞はあおちゃん。曲作りはみんなで。っていうスタイルになっていたから、メンバー同士がすごくいい雰囲気で活動出来ているように見えました。
ライブでもいつもメンバーみんな仲良くて、信頼し合えているんだなぁっていうのが伝わってきた。
ファンも少しずつ増えていって、気づけばがらがらだったライブハウスは酸欠になるくらい人でいっぱいになってた。
ステージに立つ五人を見ていると、あんなどん底に居たのがまるで嘘みたいでした。
「ありがとう」って、心から思った。
そして、ついに彩冷えるもメジャーデビューが決定。
純粋に嬉しかったです。彩冷えるの音楽がもっとたくさんの人に聴いてもらえるんだと思ったから。
メジャーにいっても、彩冷えるはぜったいに変わることなんてないと信じていたから。
ほんの少しだって、不安に思ったことなんてなかったんだよ。
だけどメジャーデビューのシングルを聴いて、正直に思ったことは…
「彩冷えるの曲じゃない」
メロディーにも、詞にも、今までの「彩冷えるらしさ」がどうしても感じられなかった。
そんなはずないと思って何度も何度も聴いたけど、やっぱりなにか違う。
理由はすぐにわかった。
雑誌のインタビューであおちゃんが言ってた。
「今まで自分が書いてきた詞を、全否定されたんです。」
ぜったいにあって欲しくないことが、彩冷えるに起こってた。
ようするに事務所の圧力。限られた自由。
ショックだった。嫌だった。心の底から。
だけどあおちゃんたちはそれを受け止めて、曲作りをしてバンド活動を続けていこうとしていたから、私も変わらずに彩冷えるを応援しようと思った。
私たちファンが彩冷えるを応援し続けていれば、いつかまたきっと彩冷えるらしい音楽を作ることが出来るようになると思った。
でも正直、彩冷えるが新曲を出しても、どうしても聴くことが出来なかった時期がありました。
また「違う」と思うのが恐くて。彩冷えるを嫌いになってしまいそうで…。
しばらくしたら、嫌いになってしまうかも。なんていう不安は無くなってまた彩冷えるの曲を聴くようになったけれど、やっぱりどうしても好きにはなれなくて。
いい曲だとは思うんです。でも、彩冷えるの曲じゃない。と思ってしまう…。
「応援したい」っていう気持ちと「不安」が自分のなかで渦巻いていて、ブログに彩冷えるのことを書くことも少なくなっていった。
メジャーデビューしてしばらくすると、だんだんと彩冷えるはバンドとしての活動よりも、個人で活動することが多くなっていった。
どうして5人でステージに立たないの。
って、思ってた。
それと同時に、シチの頭によぎった不安。
どうか、現実になりませんように。
願ってた。でも…
それは突然やってきた。
「今後の彩冷えるに関して」
頭が真白になるって、ああいうことなんだ。
本当にその日の記憶がぜんぶ飛んでいくくらい驚いて、眩暈がした。
体中が震えた。
彩冷えるがなくなる?
嘘だ
涙も出せないくらい、何も考えられなくなった。
発表を聞いたときは、とにかく混乱して「なんで?」「どうしてあおちゃんだけ残していくの?」
ってそればかりが頭の中をぐるぐる回っていた。
だけど何とか気持ちを落ち着かせて、出来る限り冷静に夢、タケヒト、インテツ、ケンゾの言葉を何度も何度も読み返した。
その言葉は、決してこの決断が安易なものではなくて、メンバーもひどく傷ついているんだってことを私に理解させてくれた。
そうだよね。みんな辛かったよね。自分たちが思う音楽を奏でられなかったこと。アーティストとしての誇りを守りたかったんだよね。
でもきっと、あおちゃんは「彩冷える」を守りたかったのかもしれない。
これは本当に私の個人的な考えだけど、あおちゃんと四人の守りたいものが違ってきてしまったのかもしれない。
それがこの結果。
四人の気持ちはすごくわかる。本当に。
だけど、だけどやっぱり、あおちゃんと、あの四人がバラバラになってしまうのは悲しすぎる。
人生で最後のバンドだって言って、誰よりも彩冷えるを大切にしてきたあおちゃん。
いつだって自分を犠牲にして、メンバーやファンのことばかり考えてくれたあおちゃん。
脱退した涼平のことを、ずっと気にかけて応援していたあおちゃん。
ひどいバッシングを受けて傷ついていた夢を、やさしく守ったあおちゃん。
お母様が亡くなられたとき、長男として、彩冷えるのヴォーカリストとして、必死で自分を奮い立たせてステージに立ち続けたあおちゃん。
どんなときだって、決して諦めなかったあおちゃん。
あおちゃんを一人にしないでほしかった。あおちゃんに、彩冷えるを、あのメンバーを無くしてほしくなかった。
私にとってはやっぱり、それが一番悲しい。
あおちゃんはまだこの件に関して何も話していないけれど、きっとまた、出来る限りみんなの傷を深くしないように
考えて、考えて、言葉を選んでいるんだろう。
今回の件は本当にすごく傷ついたし、正直「裏切られた」って気持ちにも一瞬なった。
だけど私は、あおちゃんも夢もタケピもイン様もケンゾも、嫌いになんてなれない。簡単に切り捨てることなんて出来ない。
もう一度信じます。
あの五人を。
受け入れられたわけではないけれど、涼平のときと同じように信じきって、ついて行くことが出来るのかは自分でもまだわからないけれど、
それでも受け入れられるように努力して、信じ続けようと思います。
ものすごく長いのに、ここまで読んでくださって本当に本当にありがとうございます。
すごく生意気なことを言ってしまうんですが、一つだけお願いがあるんです。
どうか、心ない言葉や、何も知らない人の言葉に流されないでほしい。
仕方のないことだけど、どうしようもないことだけど、正直
メディアで「音楽性の違い」だとか騒がれることはすごく腹立たしい。
そんな簡単な言葉で済ませないで。
そんなんじゃない。そんな言葉はいらない。
これからあの五人がどんな道を進んでいくのかまだぜんぜんわからないけれど、
きっとまたバッシングはあると思う。悲しいけれど。
本当に出しゃばりだけど、シチが少しでもあの五人を守ることができたなら、支えになることができたなら、それはすごく嬉しいことで。
だからこれを読んでくれた貴方にも、ほんの少しでいいから手を貸して欲しいです。
心からお願いします。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。