徳島の田舎の山奥の、おばあちゃんち
古い古いお家
四方が山、滝、川、崖、木、木、風…
大きな雨戸と窓を開けると、目の前に山肌、広がる丘陵
朝、
大阪市内育ちのこどもの私には不気味にさえ感じられたそのおばあちゃんちで目が覚めると
おばあちゃんはお家の仏壇…祭壇?か何かの前にまっすぐに背を伸ばし立ち、手を合わせて何かを唱えていた
何とか何とか何とか…(沈黙)
何とか何とか何とか…(沈黙)
なんか、よくわからんかったから、
なんか、ふしぎで、
ちょっと、こわくて、
でもとてもきれいなものにも見えた。
「かなこよ、これはな…」
インド人にそっくり(?)な顔が濃いおばあちゃんで、
私は近寄り難かった。
このひとが、お父さんの、お母さん…?
漆黒とでも表せばいいのか、
ツヤツヤでくせのある髪と
目を合わせたらすべて見透かされそうな瞳が、
こわかった。
おじいちゃんが亡くなり、その家を離れてケアホームで暮らしていたおばあちゃんだったけれど
数カ月前に余命宣告をされた。
思い返せばその頃から、
おばあちゃんちの裏山からものすごいメッセージの風がきていた。
またそのおばあちゃんも何度か夢に現れてくれていた。
いつぶりか、ユニコーンオラクルカードを手にしたくなり、
引いたカード
4人いたおじいちゃんおばあちゃんも、
いまはこの田舎のおばあちゃんしかいない。
そのあとも、
自分でメッセージを消化し、昇華したのちに時間を置いて引くとまた同じカード。
おばあちゃん…。
…
すぐとなりにあった寂れたぼろぼろの神社
山道にあった大きな蛇のぬけがら
山と川の神
平家の魂
シルクロード
ヒンドゥの教え
シヴァ
密教
キリスト教
日本神道
仏教
ライトランゲージ
…。
いつだったか
瞑想中に、
褐色の丸坊主すがたで
額に杏仁の朱いろのしるしをしたひとと
会った。
わたしたちは、額を合わせた。
誰だろう
ずっとわからなかった。
沈黙を破る一滴の聖なる雫が、
波紋をつくる。
わたしたちだけがそこにいた。
❝ゴーダマ・シッダールタ❞
遠く鐘が鳴り響くように聞こえてきた。
今朝
目が覚めて、
夏の空気を両の肺いっぱいに吸い、
汗を気持ちよく感じながら瞑想をし、
何気なくヒンドゥの僧侶であるパンデットたちのチャンティングを聞いた。
なぜか、きょうは体を超えて、
すべてがよろこびの声を挙げている気持ち。
破壊・崩壊とは
ここ3次元では限界がある表現で
赤子が母の胎内からこの世に産まれ
全宇宙の祝福を受けることを
どうして破壊と表そうか
どうして嘆き悲しむ必要があろう
私は、
こどものころ、真夏の時分に犯罪に遭ったその傷と過去を長年ずっと
十字架のように背負い続けていたため、
毎年夏がただひたすらに忌まわしいものにしか感じられなかった。
ここ数年は、
たくさんの方の教えとアドバイスのおかげさまで
少しずつ確実にその傷も新陳代謝を繰り返してきた
今年の夏はいつの夏よりも、
自分の命と宇宙の命が噛み合いそうな予感がしている。
そんな陽射しと風。
