「じゃあねっ♪」

軽く手を振って、笑顔で颯爽と歩いていく母。


母には勝てないな。


さすが母です。


こんなバカな娘の決めた、突然の旅立ちを、


猛反対していたはずの母のが。


じゃあねっと、簡単に笑顔で見送る母。


本当は寂しいだろうに。


本当は心配でしょうがないんだろうに。


母を一番よく知っている私だから。


痛いくらい感じるのに。


かっこいいよ。


母はかっこいい。


じゃあねっ。


軽く手を振って、母は振り返りもせず、また仕事に向かう。


母も、私と同じ歳に、実家の反対を押し切って、


父と結婚をするため、実家を飛び出した。



私は母はもっともろいと思っていた。




侮ってはいけないな。



母は強い。



母なんだから。




素敵な笑顔、ありがとう、お母さん。



強くなってまた帰ってくるから。




待っててね。