最近FF14(PC版)にハマり、綺麗な映像を堪能したい欲が高まったため表題のモニターに変えた。
MMOは過去にUOで廃人になりかかったりしたので自粛していたけど、やっぱやっちゃうと面白いね。
年齢もあってか今回は廃人にはならないと思うけど・・・。
元々FPSやアクションゲー等を中心にやる事が多かったので、モニターはとにかく応答速度とリフレッシュレートが高い物を使っていた。
直近ではBenqのXL2546。
これは240hz表示が出来て、発色や画質もその前使っていたXL2411より格段に良く、非常に気に入っていたのだが、如何せん応答速度最優先のゲーミングモニターなので良いとは言っても画質やインチサイズで勝負しているモニターには敵わない。
FF用に大画面で画質重視、しかしFPSもやるとなると最低でも120hzは必要になる。
(高FPSに慣れると、普通にPCを使っていても60hzは使っているだけで画面のチラつきで目が疲れてしまうのもある)
という事で、上記の条件で色々調べていたのだが、モニター系は台湾、韓国製が圧倒的に強く、画質重視の選択肢が少ない。
いや、画質重視の海外製ももちろんあるんだろうけど、流石に値が張る高額なモニターで冒険する勇気が無かった。
高FPSモニターは自分で実績が分かっているから躊躇無く買えるんだけどね・・・。
インチサイズも比較的小さいというのもある。
となると、残るはテレビをモニターに流用するパターンだ。
以前同じように調べていた時は、テレビでPCゲーム用の高応答速度品になると東芝REGZA一択だったのだが、最近はソニーも力を入れているらしく、ここの数字だと海外製除くとソニーの数値が最も高い。
という事で、ソニー ブラビアのKJ-49X9500Gを購入した。
(1080p @ 120 HzでソートするとX950Gが国産でトップに出る。調べるとX950GはX9500Gの海外製番っぽい)
机上に49インチは大きすぎるのが痛かったが、X9500Gではこれが最小モデルらしい。
下位グレードにすればもっと小さいサイズもあったのだが、最低でもこれ位のグレードにしないと画質重視で買い替える意味が無いし、X9500Gは発売したばかりで最上級グレードと同じチップを積んでいるというのが良かった。
と言う訳でレビューする。
まず結論から言うと、X9500GはPCゲームの使用に耐える。(とりあえず120hzは可能)
いや、それ所か金額さえ目をつぶれば、このような応答速度と画質を両立させた液晶テレビは今後のPCモニターの選択肢としてはベストかもしれない。
FPSもオーバーウォッチ等遅めのFPSであれば、120hzあれば戦える。
(無論、CS等のスピード重視のFPSでは240hzに敵わないと思われる)
今までの応答速度重視のモニターの欠点であった画質や発色、大きいインチサイズが無いと言った問題が解決され、かつ応答速度も確保出来る。
机上に49インチは流石にでかいが・・・。
40位がベストかもしれない。
ただ、これは机を大きくしてモニターから離れるようにすれば解決可能である。
しかし、まだメーカー側もPCモニターとしての用途に適応出来ていない箇所がちらほらあり、不便さはある。
繋ぎ初めの初見では何故か3840×2160 30hzになっていたり(テレビが確か29hzだからか?)、120hzが見当たらなかったり(再起動したりwindowsの設定→システム→ディスプレイの詳細設定→モードの一覧?で見つかる。グラボの設定からだと見当たらず。ブラビア側のhdmi1端子でしか120hzできない?)、基本設定では文字が非常に見にくかったり、解像度によってPC入力信号になったりビデオ入力信号になったり(PC入力の方は双方向に通信できるという事か?違いの意味が不明)、PCの電源オフに連動したパワーオフが出来なかったり、とにかく不親切である。
これらの問題を一つ一つ潰していかなければならない。
更に初見で120hzに出来なかったので電話した所、30分待ちの後言われたのが「X9500G内部のヘルプガイドの中の、「対応するPC入力信号」に120hzの記載が無いので120hzには対応しておりません」という物だった。
おいおい・・・散々広告で謳ってる120hz対応の文句は嘘かいなと流石に呆れてしまった。
まぁ、こういう電話対応の人間は詳しく無いだろうし、外注かもしれんし、答えをもらえなければマニュアル的対応をするしか無いから仕方ないのだが・・・。お姉ちゃんも申し訳無さそうだったし。
しかし、この一件からもメーカーが液晶テレビをPC向けモニターとして売る事に力を入れていない事が分かる。
需要は確実にあると感じるのに勿体無い事だ。
それでは、画面と音声→画質の設定を簡単に見ていきたい。
とりあえず、用途がゲームのため画質モードはゲームを選択する。
というのも、モードによって設定出来ない項目があったりするため、内部的な設定も細かく変わっている可能性があるからである。
特にゲームの場合、応答速度を確保するための設定等が内部で働いている可能性もあると思われる。
また、画質の設定を弄る際は正味の映像を得るため、明るさセンサーは切った方が良い。
詳細設定→明るさ→黒伸長
黒を強調して全体的に黒っぽくなる。切り。
コントラスト
デフォルトが90と高い気がするが、メーカーの意図がありこのような設定にしてあると思うので、眩しい時などは素直に明るさを弄った方が良いと思われる。
自動コントラスト補正
明るい場所の明るさを強調する効果がある。特に弱または強設定時の光源周辺の効果は簡易HDRのようで素晴らしい。薄暗い場所にランプが一つ置いてある風景などでは非常にリアリティが増す。ただの画面効果だけでここまで絵の質を向上させるのは流石ソニーと言った所か。が、光源が無数にある場所などでは違和感があり、またゲーム内のアイコンなど風景ではない部分の明るい色が周囲ににじむ副作用がある。良い意味でも悪い意味でもデザイナーの意図しない絵となるのがあまり好きではないため自分は切り。
バックライト分割制御
僅かにコントラストを上昇させる効果がある。とりあえずデフォルトの「中」。
X-tended Dynamic Range
若干変化するが違いが分からない。HDRが強く効いている状態でないと分からないのかもしれない。デフォルトの「中」。
色
色温度
デフォルトのエキスパート1は異常に黄色が強いため、とりあえず「低」。
ライブカラー
色味が強調される。人物写真とかだと良いかもしれない。元々の色味が損なわれるのを嫌い「切」。
くっきりすっきり
リアリティークリエーション
「切」推奨。こいつのおかげで初見時グーグルの検索欄の淡い色の枠が完全に消え、???となっていた。シャープネスを弄って精細感を高める効果と思われる。確かに遠景の植物の葉などははっきり見えるようになる。かなりはっきり見えるようになるので、もしかしたらデフォルトでアンチエイリアスのような効果が掛かっていて「入」にするとそれが薄まるのかも。見えないものが画面効果だけでここまで見えるようになるのはおかしい。フォントは色飛びするわ、ジャギー感が上昇するわ、枠は消えるわで対PCでは良い事が全く無い。
スムースグラデーション
違いが分からない。デフォルトの「切」。映画などで画面いっぱいにグラデーションが表示されるような場面で使われるのかもしれない。
動き
モーションフロー
リフレッシュレートに関係があるので期待していたが、正直違いが分からず。ゲームモードではなめらかさが設定出来ないので、スタンダードモードで残像が出るような文字が横スクロールするサンプル動画を流して検証してみたが、なめらかさは全く違いが出ず、くっきりさは確かに若干残像感が消えるものの、とんでもなく画面が暗くなるためデメリットが大き過ぎる。残像感の低減も画面の暗さによるものと思えてしまうレベルであまり変わらない・・・。一つ考えられるのは、120hzで検証していたからかもしれない。120hzは60hzと比べ格段に残像が減る。なので、4k 60hzの環境で実験すれば効果があるのかもしれない。
シネマドライブ
ゲームモードでは設定できず。
映像オプション
HDMIビデオレンジ
オートで良いと思うが一応フルにしておく。
色空間
恐らくオートで選択されているが、sRGB。
以上はFF14において、自分の主観に基づいた設定なのでご注意を。
発色などは好みが分かれるので自分で設定するのが間違い無い。
色々書いたが、やはり設定的にはこれはテレビであって、PCモニターではないという感が強い。
PCモニター向けの設定は少ないし、元々テレビの設定をモニター向けに直すのは骨が折れる。
が、画質は素晴らしく、また大きいインチサイズはゲームへの没入感を凄まじく高めてくれる。(その代わりポケモンショック現象にはご注意を。暗い部屋でホーリーなんぞ直視すると一発で気分悪くなります)
そして、応答速度も120hzを基準に吟味すれば、通常使用も快適に、目に優しく、FPSも十分使用に耐える。
ついでに動画もヌルヌル動く。
廃人ランクのFPSは除きますが・・・。
まぁ、FPSに拘る場合はFPS用モニター買いましょう。
最高レベルのXL2546でも5万程度で買えます。
通常~上位レベルのランクであればX9500Gで十分以上に戦えます。
(自分はOverwatchの数キャラで世界ランキング上位1%以内に入っているので、そのレベル程度までは戦えると言える)
画質、サイズ、速度が全て揃う利器ですが、ネックは価格でしょう。
が、テレビをPCモニターとして使用する例も増えつつあるように感じるので(REGSAの後をソニーが追い始めたのを見ても)、今後は価格を抑えてPC向けに調整された製品も出るのではないかと思います。
ただ、画質を落としては海外製と遜色なくなってしまうので、そこは落とさず作ってもらいたいですね。