静かな夜だ、感情の起伏もなく、現実と幻想も同時に見ている。汚れたものはない。時間の流れもゆっくりで、雑音と言えば雨音だけ。精神も鎮静していて、身体も清らか。反動?反動か。きっと一日傷付いた反動だ。あと20分もしたら明かりを消して、今度は闇の世界で精神を拡張しよう。そうして気付かぬ内に眠りについて、次なる朝に備えるのだ。久しぶりの素晴らしい夜。ひとりきりだけどそれも悪くない。今日は胸を張って君に報告できることもないし、また数時間もしたら目覚めなければならないのだし、怒りとも悲しさとも悔しさとも恥ずかしさともつかないような感情でいたことも今ならしばし忘れられる。
トワイライト。50の扉を越える物語。あらゆる人間の残虐と恐怖が表現された世界。正体不明の怪物が罪のない人々を蹂躙し、虐殺する。僕たちは二人。男と、抽象の生き物。女の妖精か?階段では小太りの黄土色の肌をした不気味な生き物に後を追われながら、一度つつけば少しの間動かなくなる醜悪な顔をした小人の群れを通り抜ける。劇場或いは教会ではそこをまるごと切断しそうなくらいの長さの薄い刃の回転で、ドレスを着た数十人の女の首が次々とはねとばされる。閉鎖された駅構内の地下では数百の男達が首をむちゃくちゃに横に振りながら同じ言葉××××・×××と叫びこちらへ向かってくる。駅員のような男が忠告してくる。灰色をした荒野の深い谷の底では胎児のような生き物が、僕達では判別できない声を上げる。絶望と恐怖の叫びのなか、彼等は扉を開け続ける。ただ一つ希望がある。扉を開けてすぐ、ヒントが与えられる。攻撃すれば少し止まる、とか、しゃがめ、とか、この場所を目指せ、とか。適時適切にそれを守れば、彼等が死ぬことはない。周囲の人々は次々に死に、殺されていくけれど、彼等だけはヒントを忠実に守れば救われる。血まみれの床の上、そうして二人は扉を開け続け、進み続ける。そんな夢を見た。
すべてわたしがわるい。すべて。いつまでも、かわらない。いつまでも。しんでしまえ、なぜしなない?あしたにはもうめざめなければよい。
救いは、ない。
死んでしまおうかな、やっぱり。全て記憶から取り去って、現実から逃げ切って、何も持たずに何処か遠くへ、行き倒れるまで、歩き続けてみたり。
でも、それは敗北だろうか?僕は無責任なんだろうか?
いっそのこと、明日から目覚めなければいいのに。
彼が目覚めて以降、そう思い続けて、もう14年は経とうとしている。
ぼくはおかしい。
すくわれないし、ねむれないよ!どこへいこう。
きみいがいのだれもいない。
きみのことをあいしている。
それでもせかいはあかるくならない!
でもきみがいなければきっとぼくははたんしている。
どっちがいいかな???

どっちがよかったんだろ?
静寂の憂鬱
この時間の君に出来ることは、眠ること。何も考えずに眠ること。だってどうせ何時間も立てば考えなくてはならないのだから。だってどうせ今考えたところで何も変わりはしないのだから。
つかれた。今日の気持ちは低位ながらプレーン。嵐を待つようだ。ちょっとだけ、しにたい。
君と居られる時間は人生の中でも特に貴重だと思う。ありがとう。
だけどこんなにも胸が痛いのは一体なんのせいだろう。心の重圧は取れない。せっかくの休みなのにね。頭がおかしい。この世界も、きっと僕も。
やっぱり死にたい。この腐った世界。僕は救われない。なんなんだ、一体。死にたいよ。休めないよ。疲れたよ。眠れないよ。胸が痛いよ。死にたい。ああ。
この世に救いはない。分不相応な幸せだったのかもしれない。やはり呪われているのか。
若い頃得た哲学はあまり間違っていないみたいだ。独りでいることが何よりも美しい。すぐにでも死ねる体制がいい。若いうちに自殺するのが素晴らしい。どうして。どうしてなんだ。
本当にこの世に救いはない。絆の鎖に縛りつけられて、愛の鎖に行く手を阻まれて、僕は死ねない。僕は生きていかなければならない。全て斬り去って、行方をくらませて、誰も知らない遠い地で、生きるか、或いは死に去るか。それも良いのではないかと思えてしまう。誰も知らないよ、この苦しみは誰も知らない。全て他人事で、誰の痛みも判らなくて、誰も叫ばなくて、誰にも救えない。だって所詮自分には関係ないのだから。気の狂った世界で、正常な人間は生きていけない?正常な世界で、気の狂った人間は生きていけない?ここは一体どこだ?なんだかもう生きていく自信がなくなってきた。僕が異常だというのであれば、今すぐにでも倒れ、ラベルを貼られ、仕分けされるがいい。だってどうせ独り居なくなって、独り死んだところで何一つこの世界は変わらないであろう?いなくなれば即座に代替され、すぐに補完される。疲れたよ。疲れたんだ。この救われない世界に疲れ果てたんだ。どうしようか。どうにもできないね。どこへもいけない。そう、僕はどこへもいけないんだ。