私はお笑い番組が好きです。テレビはテレビという物品を買えば、無料で情報や娯楽を提供してくれ ます。NHKの受信料を除いては。今はそれがすっかりスマホに奪われてしまいましたが、私はテレビで育ったので、テレビ愛はいつも持ち続けています。その中でも娯楽にあたるコント、漫才、バラエティーが好きです。

そこで、今回はピン芸人にスポットをあててみました。これまで数々のピン芸人が現れては消え、現れては消えていきました。ピン芸人を思い返すと波田陽区、ヒロシ、小島よしお、スギちゃん、とにかく明るい安村くん、アキラ100%、サンシャイン池崎など。

ピン芸人で残っている芸人を思い出そうと努力しました。努力、努力、努力。してみたところ、3人いました。狩野英孝と出川哲朗と横澤 夏子です。しかし、その3人しかいません。それ以外のピン芸人はどうなるかというと、 テレビショッピングの司会や、地方局の司会者やゲストとしてしか出れなくなるのだと思います。コンビだった 芸人が解散し、一人残って活躍するケースもあります。例を挙げると、土田晃之、カンニング竹山、バカリズムなどです。

芸人になるには、まずネタを考えなければいけません。ただ、ピンだとおそらくお笑いの世界では厳しすぎる。北海道の寒さくらい、もっと言えばロシアの極寒ぐらい厳しいのでは。よほどの発想力がない限り、お笑いでピンを目指すのは危険な道と考えたほうがいいかもしれません。 

アーティスト、小説家、写真家など、ある特定の職業で、ありあまる才能のある人でない限り、一人で何かを成し遂げるのは無理がありそうです。

人を笑わせるということは難しいことです。しかも、お笑い芸人となると軽い気持ちで目指す人が多そうです。中学、高校でクラスのお調子者がみんなを笑わせることに躍起になって、勉強をおろそかにする人もいます。笑いも取れて頭もよくて容姿 もよければ最高ですが、そんな人にめったにお目にかかったことはありません。ピン芸人を目指す若者がいたら、私は一言助言したい。「やめときな」と。