『ジャミック ジャーナル』に取り上げていただきました!
こんにちは。
すっかりご無沙汰してしまっていた常盤です。
花粉が大気を漂いはじめた今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 去年、遅咲きの花粉症デビューを果たした私にとって、これからしばらくはつらい季節です。そろそろ処方薬もらいに行かなきゃ…。
さてさて、ご報告が遅れてしまいましたが、医師のキャリアをサポートする情報誌『ジャミック ジャーナル 』の1月号にて、『最後の授業』を取り上げていただきました。 素敵なレビューをありがとうございます!
お医者さんが読む雑誌ということもあって私はこれまで手にとったことはなかったのですが、編集部の方に送っていただいた掲載誌を興味深く拝見しました。
お医者さんって、本当に大変な職業ですね。
この号のpp.22-25に、4名のお医者さんの座談会の記事が載っています。テーマは「死生観」。
記事を読んでいて心に残ったのが、鈴木毅医師という方の次のお言葉。
世間では、難しい手術をこなし高い生存率を誇る医師が優秀だと
されていますが、術後に患者さんがどのような人生を送ったのかは
話題になりませんね。がんの緩和ケアはその過程をいかに過ごすかが
大事なのに、それが忘れられがちなのと似ています。
(『ジャミック ジャーナル』2009年1月号、p.25、下線常盤)
うーん、これは考えさせられます。たしかにそうかもしれません。理由のひとつは、人の人生が、ごくごくプライベートなものだからなのでしょうね。パウシュ先生のように、「術後にどのような人生を送ったのか」を多くの人に知られる人は例外でしょう。
その意味では、『最後の授業』は上の引用文の下線部分に対する、ひとつの事例を示した本と言えると思います。
以下、余談。
この記事を読んでいて、ふと、昨年11月に他界した祖母のことを思い出しました。
私がまだ学生だったころのこと。祖母の家に立ち寄った折に、就職活動が思うように進まずにくさっていた私は、人って何のために生きているんだろうねぇおばあちゃん、と祖母にこぼしたのでした。
笑いながら祖母いわく――「あらやだ。そんなことも知らないの?人は、幸せになるために生きてるに決まってるでしょう?」
そのシンプルな答えに、私は妙に納得したものでした。
そうだよなぁ。幸せになるために生きて、死ぬんだよな、と。
戦前・戦中・戦後の大変な時代を生き抜いてきた祖母にしてみれば、しごく当たり前のことだったのかもしれません。
さて、では、人はどうすれば幸せになれるのか?
それは、1000人いればそれこそ1000通りの答えがあるはずですよね。自分なりの答えを一生かけて見つけることが、「生きる」ということなのかもしれません。
