『最後の授業』のタイ語版 | 『最後の授業』担当者ブログ

『最後の授業』のタイ語版

こんにちは。常盤です。

徐々に寒くなってきましたねー! 油断していたら先週風邪をひいてしまいました。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?


最近タイに出掛けていたうちの同僚から、おもしろいもの(↓)をおみやげにもらいました。


thai ed
むむ、見覚えのある装丁。


そう、The Last Lectureのタイ語版です。本書はタイでもよく売れているらしく、現地の書店で目にとまって買い求めてくれたのだとか。なんとも嬉しい話ではありませんか。どうもありがとう!


装丁はオリジナルと一緒で、でもよく見るとタイトルや著者名表示がタイ語。本文も、基本的には原書のとおりですが、タイ語独特のくるるーんとした文字の羅列。眺めているとなんだかおもしろいですよ。



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一文字もわからない…。

言葉が変わってもたくさんの読み手を惹きつけるのは、語り手のメッセージが非常に普遍的なものだからなのでしょうね。言葉の壁を越え、時代を超えて、これからもずっと読み継がれていくといいな、と心から思います。



はなはだ余談ですが、言葉の違い、使っている文字の違いって本当に興味深いですよね。

このタイ語版『最後の授業』を眺めていたら、2004年にアテネオリンピックが行われた際に書店店頭で『国のうた 』(文藝春秋刊)という本を見かけて、ついつい衝動買いしたことを思い出しました。


『国のうた』は、世界各国の国歌を集めた本で、現地語による歌詞はもちろん(ほとんどは解読できませんけれど)、歌詞の訳、国旗、その国の概略などがコンパクトにまとめられています。

版図拡大のために数々の戦争をくり広げてきた歴史を持つ大陸のほうの国は、国歌も勇ましく、どことなく血なまぐさい雰囲気が漂っています。逆に、牧歌的な国は国歌の歌詞もおおらかで平和的な印象を受けます。

オリンピックの表彰式で国歌が流れるたびに、この本を開いては「ほほぅ」とか「ふーん」とか言っていたものです。


ちなみにタイ国歌はといいますと…


  ข้าวรพุทธเจ้า เอามโนและศิรกราน
  นบพระภูมิบาล บุญญะดิเรก
  เอกบรมจักริน พระสยามินทร์ พระยศยิ่งยง
  เย็นศิระเพราะพระบริบาล ผลพระคุณ ธ รักษา
  ปวงประชาเป็นสุขสานต์ ขอบันดาล
  ธ ประสงค์ใด จงสฤษดิ์ดัง หวังวรหฤทัย
  ดุจจะถวายชัย ไชโย

  タイ王国はタイ民族の血と肉の集まり

  そして人民の政府 タイの全大地が維持される

  真に自由を志し 団結を尊ぶことによって

  このタイは平和を愛する しかし戦を恐れない

  独立は誰にも抑圧させない

  血のしずくすべてを犠牲にして国家に捧げる

  タイ王国に栄光あれ


こんな感じ。

(すごく話が逸れてる…)