「ガチャガチャッ」
「それに触れるな!剣は男の物だ。女のお前に関係ない」
「むっ」
ちょっとむかっした。女だから剣は持っちゃいけないのかって。
「さて朝の鍛練でもするか。お前は朝食の獲物でも探して来い」
「ブンッ、ブンッ」
「素振りの鍛練中だ。危ないからどいてろ、
なんだまだこれ(剣)に未練があるのか。
俺は誰も教えはしない。
興味あるんだったら黙って見てろ」
「スッ、スッ!」
「ははは、木の枝折って剣のつもりか、面白い奴だな。
型がまるでなってない。そんなんじょ何倍も重い剣など振り回せんぞ」
「ギャ~~オッ」
「むっ、これは、敵の奇襲か、これはしくじったな」
「カーン、バシュッ!」
「かなり多い、このままだと俺一人しか面倒見れん」
「おい!娘!
そんな枝じゃなく、これ使え。
残念だが今回はお前をかばってやれない。
自分の身体は自分で護れ!
自分の敵は自分で殺れ」
「ドサッ」
短剣だ。まだ小さいわたしにはこれでも長い。
うんしょ、割と重いけど持てるやろか
「ギィ~ヤァッ!」
オノのような武器を持った、小人が襲って来る、ゴブリンだ。
サイズは小さいけど今回確かにたくさんいる。
「ピュッ!」
どこからか矢が飛んできて目の前をかすめた。
毒がぬってあるかも、気をつけねば。
初めての戦闘。これまでは勇者の背中に背負われ、戦地を駆けめぐってきたが、今度はそういかない。
「ドスッ!」
正面から向かってくるゴブリンに剣を突き出す。つい目をつぶってしまったが、たまたまうまく突き刺せたようだ。
「おい、何してる。早く剣を抜いてとどめをさせ!」
「はぁはぁ」
これは確かにきりがない。一人ずつはわたしとそんなに力も違わないはず。
でも動きがすばやくて、時おり矢も飛んでくるため、よけながら応戦しないと。
「グサッ」「ギャーッ」
すんでの所でわたしが避けた矢が、味方のゴブリンにささったようだ。
たちまち地面にうずくまり、そのまま動かなくなる。
かなり強力な毒が持ってあるらしい。
「だいぶ片付いてきたな。おい、娘、そっちはどうだ?」
はぁはぁ、まあ、最初の敵としては難敵やったね。
あらためて、あなたの強さが分かるような気がして。
ちなみにうちは娘やあらへん、モカでっせ。
「バチバチバチ」
たき火起こしてさっき釣ってきた魚を焼いて食べてる。運動後の食事はなぜかおいしい!
戦場での朝食、あたり一面死屍累々と転がってるけど、気にしない。
「うむ、なかなか根性のある奴だなお前。
男に生まれていれば、恐らくギルドでも有数の剣士になれただろう」
女ですが悪うございましたね。
ギルドって何や?そんなに言うならうちはギルド一の、女剣士になったるで。
「おいその語尾、どこで覚えたんだ?
それって大陸西域の、スラングじゃないか(笑)」
続くかは未定