2018年に違法建築が発覚して株価ダダ下がり(退場とならなかったのは不思議)となったレオパレスが、復配が見えてきたとの情報です
あれから5年たつので皆さん喉元過ぎれば状態になったのでしょうか
(コロナ騒動も同様になるのかも)
11月10日、経営再建中のレオパレス21(8848・P)が2024年3月期第2四半期の決算を発表した。 売上高は昨年対比4.6%増の2,118億円にとどまったが、営業利益は昨対2.1倍の148億円、純益は昨対3.2倍増の118億5,000万円だった。 期初予想との比較でも、売上高は上振れ幅は1.3%程度だったが、営業利益は期初予想80億円の1.85倍。当期純利益は2.63倍だった。 短信発表と同日に開催された決算説明会で、会社側が冒頭で取り上げたのがフォートレスから借りている借入金300億円の返済計画だ。 20年秋、フォートレスは合計570億円の資金をレオパレスに注入しているが、レオパレス本体の普通株式引受けの対価として注入したのは120億円だけで、300億円を新株予約権付きローンで、残り150億円はレオパレス本体を素通りして、虎の子の子会社・レオパレスパワーに直接注入した。この150億円が非支配株主持分の扱いになったせいで、21年3月末時点のレオパレスの連結純資産はプラスだったのに親会社株主持分がマイナスになり、あえなく上場廃止基準上の債務超過扱いになってしまった。 さらに新株予約権付きローン300億円の金利は実に14.5%。利息制限法の上限ぎりぎりの高利であり、この金利だけで年間43億円ものキャッシュがフォートレスのフトコロに転がり込むという、ひどい条件だった。会社更生法を使えばこんな不当な条件を受け入れずに済んだはずだが、“法的倒産”を何が何でも回避せよ、との当局の意思が働きこんなことになった。 それでも、これほどの一方的な条件が通ってしまったのは、あの当時、どこの金融機関もレオパレスの稼ぐ力を信じ切れなかったから。 その後のレオパレスが破竹の勢いで稼ぐ力を回復していった経過は、四半期決算が出る都度、この欄で報じてきた通りだ。 そしてようやく、この300億円の繰上弁済が可能となる時期が到来した。契約上の返済期限は2年後の11月4日だが、借り入れから3年後の今年11月2日からは期限前弁済ができる契約になっている。 この300億円を完済すれば年間43億円の支払い利息の負担がなくなる。この300億円以外に借入金はないので、金利負担は一切なくなる分純益を押し上げる。300億円の返済が済めば復配も見えてくる。 会社側の説明によれば、銀行借り入れへの借り換えや手許キャッシュによる返済などあらゆる手段を議論していて、複数社との協議を経て、現在借り入れ予定先の絞り込みを奨めているという。 第2四半期末時点で現預金は588億円まで積み上がっている。このほかに投資有価証券が53億円あり、金融資産残高は642億円。 現預金は300億円全額を現預金で返済しても288億円残る。288億円は販管費8カ月分に該当するが、月商1カ月分にも満たないからか、借入先の絞り込みをしているという。ということは現預金だけで300億円を完済して無借金に戻るつもりはないようだ。 今回レオパレスは上期の好業績を反映し、業績予想の上方修正を行ったのだが、例によって修正計画は保守的だ。売上高はあと2,098億円稼げば達成する。上期が2,118億円で、この会社は下期のほうが上期よりも売上高は高いから、あと30億円以上は上振れてもおかしくない。 さらに営業利益は上期に148億円稼いでいるのに、下期にあと32億円稼げば達成だから、いくらなんでも保守的過ぎる。決算説明会の場でも参加者から質問が出る前に会社側から「上期のモメンタムを維持することができていない」として、その理由は「コストの増加」だと発言。 具体的には、賃貸物件のメンテ費用の上期未消化分が11億円、販管費の未消化が33億円あり、販管費の未消化分のうち15億円は業績連動型の賞与引当てだという。 つまり、合計48億円が上期より増えるからこの予想なんだというロジックだ。そこで下期計画の32億円に48億円を足してみると80億円にしかならない。どう少なく見積もってもあと80億円以上は乗る。仮に営業利益の着地が261億円として、修正後の経常利益は半期20億円の金利負担が続く前提になっているようなので、これがなくなると純益はあと80億円くらい乗る可能性がある。そうなれば今期中の復配も現実味を帯びてくる。時価総額は上期中に1,000億円台を回復しており、決算発表翌日からじりじり上昇はしているが上げ幅は限定的。それがこの保守的な上方修正のせいだとしたら、期末までの間にまだまだ上昇余地はありそうだ。