今から10年ちょっと位前になるだろうか…初めてフィリピンの地に降り立ったのは。
私は当時はコンビニのオーナーをしていた、サンクスと合併したコンビニだが。
先妻を亡くした後、友人の協力の下にコンビニを始め経営は軌道に乗っていた。
寂しさを紛らせようとの気持ちからか仕事漬けの毎日で、1年365日全く休みを取らずに働いた。
だがコンビニが性に合っていたのだろうか、毎日が楽しく充実していたのは事実だったのだが。
そんな或る日、サラリーマン時代の先輩がフラッと店に寄った事により、私の人生は大きな転機を迎える事になる。
先輩は私がコンビニを経営している事など知らなかったので、私が店頭に立っているのを見るなり「お‥お前‥〇〇か、何してるんだこんなとこで」と、ビックリした口調で私に声を掛けた。
私はコンビニをやるまでの経緯を話した、先妻が亡くなった事は知っていたので、先妻はウンウンと頷きながら私の話しに耳を傾けてくれた。
先輩は私に言った
「お前、彼女は出来たのか?たまには遊びに行くのか?コンビニだとなかなか暇無いからな~」
私は知人や友人の紹介で見合い話しが何度もあり、相手とお会いした事もあったが、やはり気が乗らずに仕事に埋没している毎日だと語った。
また今はコンビニ一筋で、遊びに行く気など全く無いとも語った。
先輩は「お前そりゃ良くないぞ、たまには息抜きしなきゃ老けちまうぞ」と、独特のダミ声で私に言う。
私は、今さら老けようが関係無いし仕事してれば気が紛れるし、このままでいいと先輩に言った。
先輩は店内でスナック菓子やら飲み物をしこたま買うと、「また来るよ、そうだ近々面白い処に連れてってやるから電話するわ。」と言うと、忙しなく店を出て行った。
当時の私はまさに店と自宅の往復で、夕方には先妻の子達がバイトで入っていたので、ファミリー経営化しており、それなりに満足していた。
数日経った頃に店の電話が鳴った、夜の11時は回っていた、いや12時近かっただろうか。
店の電話など滅多に鳴らないので、何事かと思い電話に出ると、けたたましい音と共にダミ声が聞こえて来た。
「おい〇〇か、俺だよ。お前そろそろ仕事終わるんだろ、今さ駅前のパブにいるんだよ、面白い処だから出て来いよ」
ダミ声のバックからはドンチャカドンチャカ音楽が聞こえて来る、ビートの効いた音楽だ。
それに混じって女の嬌声とも何とも云えぬ笑い声が聞こえて来る。
サラリーマン時代は営業職だったので、それなりに接待したりされたりで、夜の街にもよく繰り出した。
しかし先妻が亡くなってからは一切飲みには行かなくなり、ネオン街などとは全く無縁になった。
また気持ちが萎えたというか変わったというか、飲み会などは嫌いになってしまった。
先輩は横に女が座っているのだろうか、時々大声で笑っては奇声を挙げている。
なおも先輩は言う「おい、仕事ばかりが人生じゃ無いぞ、たまには歌でも歌いに来いよ、綺麗なネーチャンもいるぞ」
私としては、先輩が私を心配して思いやってくれる気持ちは嬉しかったが、有り難迷惑でもあった。
丁重にお断りしたが、先輩は「分かった。まあいいや、また店に遊びに行くからな」と言って電話を切った。
やれやれと思いつつ、飲みになんか行くもんか‥とも思った。
そして1週間も経った頃だろうか、先輩が店に現れた。
私は当時はコンビニのオーナーをしていた、サンクスと合併したコンビニだが。
先妻を亡くした後、友人の協力の下にコンビニを始め経営は軌道に乗っていた。
寂しさを紛らせようとの気持ちからか仕事漬けの毎日で、1年365日全く休みを取らずに働いた。
だがコンビニが性に合っていたのだろうか、毎日が楽しく充実していたのは事実だったのだが。
そんな或る日、サラリーマン時代の先輩がフラッと店に寄った事により、私の人生は大きな転機を迎える事になる。
先輩は私がコンビニを経営している事など知らなかったので、私が店頭に立っているのを見るなり「お‥お前‥〇〇か、何してるんだこんなとこで」と、ビックリした口調で私に声を掛けた。
私はコンビニをやるまでの経緯を話した、先妻が亡くなった事は知っていたので、先妻はウンウンと頷きながら私の話しに耳を傾けてくれた。
先輩は私に言った
「お前、彼女は出来たのか?たまには遊びに行くのか?コンビニだとなかなか暇無いからな~」
私は知人や友人の紹介で見合い話しが何度もあり、相手とお会いした事もあったが、やはり気が乗らずに仕事に埋没している毎日だと語った。
また今はコンビニ一筋で、遊びに行く気など全く無いとも語った。
先輩は「お前そりゃ良くないぞ、たまには息抜きしなきゃ老けちまうぞ」と、独特のダミ声で私に言う。
私は、今さら老けようが関係無いし仕事してれば気が紛れるし、このままでいいと先輩に言った。
先輩は店内でスナック菓子やら飲み物をしこたま買うと、「また来るよ、そうだ近々面白い処に連れてってやるから電話するわ。」と言うと、忙しなく店を出て行った。
当時の私はまさに店と自宅の往復で、夕方には先妻の子達がバイトで入っていたので、ファミリー経営化しており、それなりに満足していた。
数日経った頃に店の電話が鳴った、夜の11時は回っていた、いや12時近かっただろうか。
店の電話など滅多に鳴らないので、何事かと思い電話に出ると、けたたましい音と共にダミ声が聞こえて来た。
「おい〇〇か、俺だよ。お前そろそろ仕事終わるんだろ、今さ駅前のパブにいるんだよ、面白い処だから出て来いよ」
ダミ声のバックからはドンチャカドンチャカ音楽が聞こえて来る、ビートの効いた音楽だ。
それに混じって女の嬌声とも何とも云えぬ笑い声が聞こえて来る。
サラリーマン時代は営業職だったので、それなりに接待したりされたりで、夜の街にもよく繰り出した。
しかし先妻が亡くなってからは一切飲みには行かなくなり、ネオン街などとは全く無縁になった。
また気持ちが萎えたというか変わったというか、飲み会などは嫌いになってしまった。
先輩は横に女が座っているのだろうか、時々大声で笑っては奇声を挙げている。
なおも先輩は言う「おい、仕事ばかりが人生じゃ無いぞ、たまには歌でも歌いに来いよ、綺麗なネーチャンもいるぞ」
私としては、先輩が私を心配して思いやってくれる気持ちは嬉しかったが、有り難迷惑でもあった。
丁重にお断りしたが、先輩は「分かった。まあいいや、また店に遊びに行くからな」と言って電話を切った。
やれやれと思いつつ、飲みになんか行くもんか‥とも思った。
そして1週間も経った頃だろうか、先輩が店に現れた。