今Doki クラシックカメラ 〜Samoca〜 | 写真を「もっと」楽しもう!

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ライフワークは
耽美的ポートレート
で自分のイメージを
映像化。

その他、花撮影、スナップなんかをオールドレンズやフィルムカメラで
一味違う楽しみ方を写真とともに綴ります。

みなさん、こん◯◯は!


Laskeyです。


シリーズのタイトル、分かり易く?内容

で変えました。😅


クラシックカメラと言われる古いフィ

ルムカメラに、紙焼き写真も好きです。

特にカタチや作法に個性があって、

でもしっかり写る。ってなんか先人の

写真に対する意気込みとか、モノ作り

に対する姿勢や、工夫の跡に血が通っ

てるんじゃないかと、なんか愛おしい。

そして、そう言う工業製品って眺める

だけでも美しいし味があります。

匠の技ってやつかな。

もちろん、使ってやってナンボですけど。


先日、ボルシーC型を紹介しましたが

今日登場するのはちょっと変わりダネ。

ボルシーC型を探していたら、たまたま

見つけてしまいました。


名前がSuper Samoca35と言います。

「サモカ」どこの国の言葉だろう?

サモアなら聞いたことあるけど。

と調べてみたら、なんとMade in JAPAN

ですよ。😳しかも、起業は日本橋!って。

コテコテじゃん。

1956年 サモカカメラ(三栄産業)

エズマーアナスチグマート50mm f3.5 


1950年代ってのは小さなカメラメーカー

がいろいろ出来て、業界が活況を呈して

た時代なんじゃ無いでしょうか?

この頃、それまでのレンジファインダー

から、ペンタプリズムの一眼レフに置き

変わって行くので、メーカーの吸収合併、

淘汰の時代でもあります。

もちろん、自分の生まれる前の話し

ですが、チャレンジングなカメラが結構

あったようだし、父に聞いてた話しだと

銀座の祭りを撮るのに、和光の向かいの

交番の屋根に上がるのをお巡りさんが

手伝ってくれて撮影したり、写真に対

してかなり大らかな時代だったんだと。


サモカカメラは1950年に今のリコー

に居た方が独立して三栄産業として創業。

1961年にCanonの関係会社になる

までの約10年間ユニークな大衆向けカメラ

を作っていたそうです。


会社自体はCanonの関係会社として今も

名と事業を変え存続しています。

安くて良く写る。そんなラインナップが

売りだったそう。

1950年頃は平均月収2万円の時代。

名前の知れてるカメラなら月収数ヶ月分

の高級品の時に6,800円と言う値段は破格

の安さだったみたいです。そのせいかボディ

の黒い部分はエンプラ製なんだけど、オモ

チャっぽくは無いのがいいです。


ただ、このスーパーサモカは服部時計店が

代理店で、輸出が多かったせいか国内に

流通量があまり無いんだとか。


機能はと言うと、距離計連動で二重像に

よるピント合わせが出来ます。

レンズの上にあるのが、距離計でレンズ根元

のギヤと噛み合ってピントを合わせると言う

なんともスーパーアナログ方式。決して2眼

ではありません。

カメラから少し出っ張っている箱みたいな

部分がシャッターユニット。

レンズは自前のトリプレット。

名前がEZMARって、いろんなブランドの

名前が混ざってるようなネーミングです。😅


撮影方法そのものは実にシンプル。

フィルム巻き上げ、絞り、SSを合わせて

シャッターを切るだけ。


露出計は無いので、スマホ露出計を

使いました。写りは良く写る。と言ったら

いいんじゃ無かろうか?


後多分に漏れず、SSは1/200まで

しかないから、またNDフィルター

作らなきゃ。だけど。😅

日中は絞って撮って、ボケがどうこう

言うカメラじゃ無い。って事ですね。

この手間暇を楽しむのも古いカメラ

を使う面白さ。です。


まぁね。一眼レフが主勢になる過渡期

のカメラは創意工夫の跡が沢山あって、

カメラをいじりながら、ソレを感じる

のがまた楽しいし、なんで、こんな

ヘンテコなデザインになったんだろう?

とか考えるのも一興です。


いざ、撮らなきゃ。って時に今は

スマホでもデジカメでも即座に撮れる

余裕もあって、今更、こんな面倒なモノを

楽しんでる気もします。


コンディションは外見覗けば極上と言って

いい。酔狂な人も居たもんで、多分、整備

されています。あ、自分もそんな人か?😅

日本カメラ社オフィスの置物


まさか、発売して70年の後までシャッター

を切られるとは思わなかったかも知れ

ませんが、2021年をしっかり写し撮って

ますよ。しかも、元気に。👍