誰でも撮れるバブル写真^^ | 写真を「もっと」楽しもう!

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耽美的ポートレート
で自分のイメージを
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その他、花撮影、スナップなんかをオールドレンズやフィルムカメラで
一味違う楽しみ方を写真とともに綴ります。


日本全国、数人のLaskey読者の皆様!こんばんは~。
各方面から、このバブル撮影なるイタズラはどうやってやるんだ?
と言う有難い反応を頂戴致しましたので、「誰でも撮れるバブル写真」と題して
↑こんな写真の撮り方をご紹介致します。

まず、用意するモノですが。


ハイ。これが今回自分が使った機材の全てです。
以下写真に写ってるモノの説明を致します。

①カメラ 一眼レフじゃなくてもマクロモードで焦点が固定出来るなら、コンデジでもOKです。
ちなみに、↑このカメラはNikon D610 

②レンズはAF MicroNikkor60mm f2.8

③接写リング36mm+20mmを使用
  トリミング前提なら接写リングは不要です。

④紙筒(空き箱で可)

⑤ガムテープ

⑥泡入りアクリル板

 これが、みなさんの知りたかった泡の正体です。


違う角度から見るとこのようになっております。
泡入りアクリル板にレンズを突っ込むための紙筒をガムテープで止めているダケです。

宙玉撮影なんかですと、チップスターの筒がサイズ的にいいとか悪いとか。


種明かしってほどでも無いですが、お見せする予定では無かったので、小学生の工作以下の
出来栄え
となっております。

ただ、この紙筒のサイズにはひと工夫必要です。
まず、レンズがすこし前後、左右に動かせるよう、緩すぎず、ややキツめに作ります。

そういう意味では丸筒より、四角の方が使い易いです。
なんでか?と言うとマクロ撮影は被写界深度が大変浅く、気泡の大きさも一定では無いので、
多くの気泡にピンを合わせるには筒の中でレンズをちょっと動かして、最大公約数のピント
面を見つける微調整が出来る遊びが必要になります。

ここが、玉一個にピンを合わせればいい、宙玉撮影と異なるトコロで、キレイに撮るコツです。


失敗例。ピンの合って無い気泡が沢山。

そして、キツめにする理由はグラグラレンズが揺れたのではただでさえ合わせにくいピンが
尚、合いませんので、ココ!と言うところで止まって欲しいワケです。
それと、アクリルの板を回転させる事でいろんなパターンの気泡の並びが得られて
作画がマンネリしなくなります。

ん~、こんな全部書いてしまっていいんだろ~か?(^_^;)

ま、このあたりは各自創意工夫で自分の使い易い道具に仕上げれば良いかと思います。


レンズを紙筒に突っ込んだトコロです。
部品が揃えば10分で作れます。

さて、次に撮り方ですが。

①フォーカスをマニュアルにして、最短合焦距離にします。

②次に、紙筒を手前に引っ張って、泡にピントを合わせます。

③被写体に限りなく寄って、泡に被写体を写し込みます。

  この時、自分の影に気をつけましょう。被写体に影を作ってしまうのは、寄せたレンズ
  だったりします。今回使ったのは角型のアクリル板なので、大きい分影ができやすく
  注意が必要でした。もっと小さいサイズで、レンズの口径より大きければ問題ありません。

④泡の中の被写体が一番クリアに見える位置にレンズを筒の中で動かしてピントの微調整。

⑤シャッターを切る


すると、こんな写真が撮れるハズです。

拡大倍率の大きくないレンズしか無い場合は、できるだけ低感度で撮影し、あとからトリミングで
対応すれば同じ効果が得られます。

絞りは泡に映った被写体がクリアに見える、少し絞ったf5.6以上がオススメですが全体と
しては、ハイキー調(露出+)に振るとファンタジックな感じを演出出来ます。
泡に映った被写体のみならず、背景色に気を使うと尚、GOODです。

最後に、注意点ですが


撮る前にアクリル板にゴミやキズが付いていないかをチェックしましょう。
うっかり、すると↑この様に写りこんでしまいます。

ちなみに、上の写真は花+空+太陽で、太陽の光条も写し撮りたかったので
絞りはf16まで絞っています。
ですから、被写界深度も出るし、光条も出るけど、ゴミも写った。と言うお粗末な話し。(^_^;)

見てお分かりの通り、泡は魚眼効果があります。
ですから、不向きな被写体もありますが、そこは撮る人の感性で面白美しい
写真をお遊び感覚でお楽しみください。

肝心の、泡入りアクリルボードですが、東急ハンズなどの素材屋さんで1000円
くらいで手に入ります。