CATのつれづれ -46ページ目

CATのつれづれ

短歌や詩を気長に更新していけたらと思っています。

東北も
ようやく梅雨入り…

雨の詩準備中に
尾崎翠氏の
「第七官界彷徨」
新聞掲載がありました

偶然!に驚いたら
7月8日が
ご命日との事です



今日の詩です



「雨の第七官界」



雨の音が聞こえると
寝返りを打ちながら
君はいう


きっと
君の世界では

雨は静かに
地に吸い込まれて
いるのだろう


君の世界は

限りなく
手の届きそうで
届かない宇宙


完全に開花する前に
手折られた花


華やかで
無骨

精緻で
温かい

そのままの姿で
ひっそりと


君は
かの地で
埋もれたんじゃない

自分の姿で
過ごしていたのだ


兄に守られ
親友に出会い
仲間も得た


君の希望は
そのずっと先にあり

いつか
小説で輝きたいと

そのために
東京にこだわった


書くために
夕鶴のように
身を削った


最愛の人との別れ

君は
大事な人は得たが
包み込むことは
出来なかった


帰郷したのは
諦めではない


君は

言い聞かせ
言い聞かせ


ひっそりと
咲いたままで

切り口は
いつも
新鮮だった



君の宇宙に触れた

入り込んでしまった


もがきながら

浸かってしまった
気分だ


もっと読みたい

もっと読みたいと

私の心が
叫んでいる


君のいう

第七官界に

響いているのだろうか
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