よもやま話

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ギターとヨットとそのほかのこと

以前のブログで5月上旬にまたCT検査を行うことになるだろう、というところで終わっていた。

 

実際、バベンチオを2週間に1回づつ4回、ほぼ2か月続けた後に5月上旬にCT撮影。

結果は僕にはバベンチオは有効ではなかった。

 

最後の2週間ほど左の腰に張りがあったが、尿管癌がまた大きくなり尿管をふさいで腎臓が腫れているのだそう。また、副腎に転移したところも大きく戻っていた様子をCT画像で見せられた。

 

主治医の話では、尿路上皮癌は、抗がん剤と数年前に承認されたバベンチオとあとはキイトルーダとパドセブと、もともと治療薬(方法)が少ない。できれば、カルボプラチンを使ったGC療法(抗がん剤)にしませんかとのこと。はい、結構ですと答えた。

 

久しぶりのGC療法の1回目が5月20日にあり、現在は中打ちの休みの週。だいぶ左の腎臓の腫れもひいてきた感じがある。

 

しかし、バベンチオが効かなかったことは僕の中で大きな出来事となった。

 

なまじ、抗がん剤が効いていたせいで、なんだかんだいって僕のこの病気はどこかで治るんじゃないかと思っていたふしがある。薬をバベンチオに代えたときも、ずっとよくなっていると思い込んでいた。しかし、現実を突きつけられ、僕は随分久しぶりにではあるけれど、自分がもう治らない病気なのだという事実を痛いほど知らされた。

 

今の僕は具体的にではないけれど、意識が常にどこかで死と隣り合わせにある。

 

今日は自分のギター4本の内、2本の写真撮影を終えた。僕がいなくなったら、女房が自分で僕の残した道楽の品々を処分しなければならない。その手続きをさっさとやろうと思っている。庭の木造の小屋のペンキ塗りもしなくては。家のフローリングのワックスも塗っておかないと。

 

悲壮感というほどのものはない。ただ、淡々と現実を見つめている。

 

今回の久しぶりのGC療法の副作用で骨髄抑制が非常に強く出て、はじめて白血球が1300となり、好中球も400という数字になった。ここまで副作用が強いと、僕と相性のいいはずのこのGC療法もいつまでできるかはわからない。そして、キイトルーダも効かなかったったとしたら、僕はもう年内で尽きるのかもしれない。今は腎臓のほんの少しの違和感を除けば体調はいいのだけれど。