仕事で、「張りぼてでいいんだ」と言われたことがある。
言いたいことはわかる。
清濁併せ吞む世界で生きてきたし。
でも、ものすごく嫌だった。
これはきっと私の中の大きな柱なのだと気づいた。
表面ばかり美しくて中が空っぽな仕事はしたくないし
そういう人といてもあんまり楽しくない。
……空っぽと悪ぎっしりとだったら?
それでも、私は中身があるほうがいい。
ぶつかる場所があるから。
人の世に完全なる悪はないと信じているのもあるけれど
私は、ゼロに何を掛けてもゼロにしかならないという虚しさに
耐えられないのだと思う。
福島の赤べこも、長崎の一口香も好きだけどね