「16歳になるまで冷やし中華、食べたことなかったわぁ。」
 
その言葉を聞いて驚きました。
16まで冷やし中華を食べたことがないって?いつの人間?
まさに、自叙伝「必死のパッチ」の中身を裏づけるような言葉です。
 
桂雀々師匠が入門したのが43年前の6月。
内弟子が決まり、初めて枝雀師匠の家で食べたのが
女将さんが作ってくれた「冷やし中華」だったそう。
 
「へぇ、こんな美味いもんがあったんや」と、目の前の枝雀師匠を見ると
マヨネーズをガバガバとかけ、口いっぱいに頬張って食べている。
以来、雀々さんはそれを真似、
マヨネーズをこれでもかというくらいかけて、豪快に食べる。
しかも、マヨネーズはキューピーじゃないとあかんと、変なこだわりがある。
 
関東の人間からすれば、冷やし中華にマヨネーズって…。
サラダじゃあるまいし、と抵抗を感じるが、きっと名古屋や大阪など
関西地方ではポピュラーな食べ方なんだろう。
日本はやっぱり、縦に長い。
 
さて、今日はあいにくの雨。
 
でも、これからは「冷やし中華」が恋しくなること間違いなし。
 
それでも、私はまだまだマヨネーズには手を出さない。
 
 
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