がんばって書いた買い付け日記。「戻す」のボタンを誤って押し、今、なんと全部消えてしまいました
今日は雨。
そして初めてクーラーをつけた日。
雨の日はお客様が一人もいらっしゃらないということもよくあるけど
今日は3人のお客様にご購入いただき、とってもうれしく、ステキな1日になりました。
新しい人に出会うこともステキなこと。また来ていただけてさらに仲良くさせていただけること。
人との繋がりに助けられ、幸せをいっぱいもらう毎日です。
うれしかったから、おきっぱなしの買い付け日記。
いっぱい色々書いたけど
それが今消えちゃったけど。
またがんばって書きます。
雨のしとしと降る静かな日に
ラヴェルのピアノ曲を聴きながらクーラーを付けて
お店の中でひとりの時間。
特別でステキな時です。
今回はパリ→南仏→パリ
4月のはじめから1週間のひとり旅のおはなしです。
(いま読み返したらものすごく長い文章になっていてびっくり)
色々あったこの1週間。最高の珍道中です。
パリ→ロンドン→パリの忙しい日程の後、
やっとパリに戻ったのに翌日の朝、すぐに南仏に向けて出発
フランスの新幹線のようなものTGVで一直線。
↑TGVのパリの駅
3時間くらい?(もうすっかり忘れてしまいました)
TGVに揺られてAvignon駅に到着
Avignonを拠点にして、毎日電車で南仏のあちこちのフェアに向かいます。
アヴィニョンは街全体が世界遺産この写真のように城壁に囲まれてます。
ホテルの前にある観光局でバスや電車をリサーチ
そこで偶然出会った東京に住むかわいい画家の女の子Tぞう。
ゴッホとセザンヌの見た原風景が見たいと高校の修学旅行の中国以来
初めてなのにイキナリ貧乏一人旅。
しかもアルルで子供のスリに遭ってしまったとのことで
初対面でしたが、なにかの縁と思い、1泊だけ、仲良く私の部屋で過ごしました。
たった1日で大好きになってしまいました。
翌日は朝早く起きて、電車に飛び乗り、
アンティーク村といわれているリルシュルラソルグへ
毎週末アンティークがそろう村ですが、
大きなフェアがあるのは今回のイースターの時期と
8月の年2回だけ。
大きな敷地にたくさんのお店があり、
迷子になってしまいました。
ダックスとチワワのハーフ?
こんなワンちゃんがお店番してました。
ここではかわいいデミカップのセットを購入
ここではフランスの30’sと50’sのファッション雑誌とお皿を購入
なかよしの日本の業者さんがサンドイッチをくれました。
おいしかったーRさんありがとう!
このフェアのはじめのほうで
仲良しのお客さんで、この夏にカフェをオープンされる方からお願いされていた
1880年代のコーヒーミルを発見!
国際電話と写メールができる今の環境が有難かった!
あまりに荷物が重くなりすぎ、カフェによることもできず
たくさんのマメを手のひらにつくりながら駅まで引きずって、、。。
リルシュルラソルグの駅前に以前私が勤めていた会社の代理店?みたいのがありました。
スイスの会社だからパリにあるのは知ってたけど
こんな田舎にもあるなんて感動!
左側の AVIGNONの方に乗らないとマルセーユに行ってしまう。
ぼんやりまいこは間違えないように左側の電車に乗車
この日のお昼過ぎにはホテルに戻り、この日に買ったものだけ荷造り。
Tぞうに手伝ってもらって
ダンボールをコロコロにしばりつけて郵便局へ。
重すぎるからダメと言われ、郵便局の中で箱を開けて
2つに分けて梱包。
「もう閉店するから無理」といわれつづけましたが
平然とした顔をしてやりきり、
なんとか間に合い、出荷することができました。
その一部始終を見ていたTぞうが一言
「アンティーク屋24時のTV見てるみたいだった・・・」
わたしも強くなっちゃったな
お手伝いをしてくれたTぞうにコーヒーをご馳走する為
お茶をしながらメリーゴーランドを眺め
たくさんの話をしました。
日本のこと ひとりぼっちの旅こと
なくしてしまったひとのこと
たくさん思って
すこし心の整理ができた
Tぞうのなみだがキレイでした
今回買い付けに来て良かった
本当にそう思えた瞬間でした
Avignon郊外の小さなフェアへ
ステキなブロンズのランプスタンドに出会いました
日本の仲良しの業者さんに教えてもらったフェア
せっかくだからわたし、撮ってもらいました
(ほぼすっぴん。すごい厚着なので写真は大きくしないでください)
この下のスカートは前のロンドン編の買い付け日記で書いた
ロンドンで買ったヴィンテージのワンピースです かわいいでしょ
その午後になんと駅でTぞうにばったり再会!
今日パリに帰るとのこと
お別れの日だから、たくさんの裏道を一緒に歩き、
手作りのサラミを買い、
その後カフェにたどり着きました
アンティークやビンテージのものが所狭しと置かれていて
とってもかわいいカフェでちょっとはしゃぎました。
駅へ向かうバス停までTぞうを送り
ハグして別れました。
いつかきっと 会えますように
世界遺産Avinnon観光へ
14世紀に建てられた法王庁
教会のなかに資料館がありました
レースがすばらしすぎる
正真正銘のアンティークレース
法王など位の高い人が礼拝の時などに着る衣装の
裾についています。
こんなステキなレースに魅せられます
いちばん心に残った場所
アングラドン美術館
好きな絵がたくさんあり、2時間くらいボーっとしてました。
芸術家夫妻が所持していた美術品を彼らの住居のままに展示した場所。
たくさんの作品はないけど
なんだか心あらわれる時間でした。
ここで購入したたくさんのポストカード
帰国してから早速コラージュして
寝室に飾っています
朝8時から始まるフェアですが、
7時半に着いてもこんなふうに並んでいます
ほとんどが各国からきたプロのディーラーばかり
寒い中、熱気でいっぱい。
初めてのかんじ。
刺激的でした。
たんぽぽと厚着の私の影を撮影
荷物もすごいし あまり絵になりません
なので絵になる方も撮ってみました
きれいだなー
っておもいながらタクシーを探していたら
日本の業者の方と乗り合わせることができました
色んな出会いに感激。
その後駅のオフィスに翌日の電車の相談をすると
翌日から国鉄のストがはじまるとのこと
南仏の人はほとんど英語が話せないので
フランス語と関西弁のバトル!
なんとか通じるものです。
大きいフェアだし、家具などもいっぱいあるから
こういった↑筋肉ムキムキの荷物運び屋さんみたいな方がいっぱいいました
なんとかモンペリエでの買いつけを終えてAvignonに帰ろうと思ったら
なんと電車がない!
本当なら1時間もあれば着くはずなのに便がない!
窓口で交渉して、なんとか取れたチケットは3時間後
やっと電車に乗ったら途中の駅ニームで乗り換え。
乗り換えるはずの電車も不通。
窓口に問い合わせると
「バス バス」と
バス停の方を指差される。
とにかくバス停に行ってみると
ターミナルが20こぐらいあってどこなのかわからない。
何人もの運転手さんに聞いてみるも
「あっち」とか「となり」とか
「トロアー(3)だよ」
とかみんな言うことがちがう
(フランス人は「わからない」とはぜったい言わないみたい)
なかなかみつからないところ
なんとかギリギリ運良く代替バスに乗車。
5時間かけてAvignonにもどることができました。
予想外のバスの旅。
南仏のワインのぶどう畑、グリーンや水色、黄色の南仏らしいお家や
素朴な道。
思いがけないトラブルで、ステキな風景を見ることができました。
やっと南仏での買付けを終えて
明日はTGVでパリに戻る日。
またしてもスト!
翌日16時発のパリ行きもキャンセル。
残っているのは早朝の便だけ。
たくさんの荷物を郵便局から日本へ送ろうと考えていたけど
どうにかして手持ちで帰らなきゃいけなくなりました。
ちゃんと持って帰れるか、不安な夜を過ごしました。
ワインが大好きだけど
翌日の仕事に差し障りが出たらだめだから
1日半ボトルと決めて毎日飲みました。
変圧式のポットでお湯を沸かして
カレーライスやUFOを食べ、
サラミかサーモン、生ハムを食べていました
ひと仕事終えてからの幸せ。
Tぞうにもらった水木茂名言集はステキでした。
(推定合計60キロくらい)
早朝に起きてバスでTGVの駅へ
恐ろしく重い荷物を引きずり乗り込んだTGVは
ストの為荷物置き場や階段までも乗客でいっぱい。
荷物を置く場所をやさしいムシューに探してもらい
なんとかパリまでたどり着きました。
パリのYさんのお宅は日本でいうマンションの7階。
エレベータなしの螺旋階段です。
3つぐらいに荷物を分け、
何度も階段を上り下りし、
Yさんにもお手伝いしてもらって
なんとか帰宅。
すごい珍道中でした。
何度変えてもらってもつかないテレビのリモコン。
あちこちから水漏れするシャワー。
眠れない夜が続く中での毎日の早起き、
暖房の効かない悪趣味な赤と青の部屋。
汗だくで荷造りした夜。
バスタブにお湯をためて垂らした南仏名産のラベンダーのエッセンシャルオイル。
夜中じゅう続く街中の奇声。
荘厳な教会
教会の鐘の音
Tぞうとの語らい
カフェでのひととき
春のタンポポ
今はすごい雨。
気付けばブログを書き始めて2時間経っていました。
今からお店を閉めて麻婆豆腐つくって
DVDを見ます。