2022年12月、

愛猫のニャン君が息を引き取りました。

 

 

 

9月に6歳の誕生日を迎えて、

それまで大きな病気やケガもなく、すくすくと成長してきたことに感謝し、

また来年も愛くるしいニャン君の誕生日を祝えるように、

より一層体調管理をしっかりしようと思ったのがついこないだ。

 

ニャン君はずっと、家の中でゴロゴロしたり、駆けまわったりして、いつまでも元気なものと思っていました。

 

が、誕生日から1カ月が経った10月になると、嘔吐が頻繁になり、食欲はあるものの、いつもはガツガツ食べるドライフードは食べずに、ウェットフードばかりを食べるようになりました。

 

 

動物病院で診てもらうと、

血液検査とレントゲンでは異常なしだったのですが

超音波検査で胃に異常が見られたので内視鏡検査をすると、

リンパ腫の可能性が高いという結果に。

 

リンパ腫の中でも、抗がん剤が効くタイプとそうでないものがあり、

ニャン君の場合は、抗がん剤が効くタイプでしたが、

やったとしても、

副作用のリスクはあるし、

再発の可能性もあるし、

完治した例もあるけど、完治はほぼほぼ厳しいという現実。

 

ただ、

内視鏡検査をしてから詳しい検査結果が出るまでに、3週間はかかっていて、

その間にも病気は進行していて、ステロイド薬で対処はしているものの、

にゃん君は日に日に元気がなくなり、ちゃおちゅーるなどのペースト状のおやつなら、辛うじて食べてくれるという状態だったので、

とにかく治してあげたい、完治せずとも症状を改善してあげたい、という思いで抗がん剤治療を決意しました。

 

 

ですが、抗がん剤投与前の血液検査で合併症を発症していることがわかり、

獣医師からは、状況は非常に厳しく、もう、いつ息絶えてもおかしくないという話をされました。

 

 

10月、11月と毎週のように通院していたニャン君。

ニャン君にとっては、ワクチン接種と健康診断で年に2回、動物病院に行くのも大変なことだったのに、いきなり立て続けに病院に連れていかれるもんだから、病気でしんどいのもありますが、通院ストレスも半端なく、病院に行くと2、3日は放心状態が続くようになったニャン君。

 

それを思うと、ここまで頑張ってきたニャン君に抗がん剤はもはや、治療の意味を成さない、のかも。

自宅で、いつもの環境で、平穏に、

何事も無かったかのように過ごすことが、今のニャン君には必要で、

緩和ケアが最善の治療かなと思い、抗がん剤治療は断念。

 

 

病院通いをやめて、自宅で薬を飲ませる生活にシフトしたら

ニャン君、安心したようで、

いつも以上に甘えてきてくれるし、

いつもと変わらずふてぶてしくも可愛らしく愛くるしく、

病気なのが信じられないほど、普通の日常を味わえる時間もあり

2週間くらいは、そうやってニャン君との時間を嚙み締めました。

 

 

それから息絶えるまでの2週間、

徐々にニャン君の体は自由が利かなくなり、じっとしている時間が増える中

突然思い立ったように、

これまで落ち着いたことのなかった場所に行ってみたり

高い所にジャンプしてみたり。

 

もうその頃には、手足に力が入らずジャンプは失敗続き。

歩くのもふらっふらで、サポートしないと、

何度も転んで、一歩進むのもやっとの状態だったのですが

そんなのお構いなしに

ニャン君が自分で行きたい、気になると思った場所には

何が何でも自力で行く。

トイレだって、水飲み場だって、いつもの定位置まで行く。

 

そんな姿に「病だろうが何だろうが、屈せずに自分らしく生き抜いてやる」という強い意志を感じ、

 

普段ツンデレで甘えん坊なニャン君が

こんなにも懸命に、精一杯、勇猛果敢に頑張ってるのに、

 

悲しいとか寂しいとか、無念とか後悔とかにすがって

うじうじしている場合ではないと、気付かされ、

活を入れられました。

 

 

最期の時が近づくと

ニャン君、よく鳴いていて

か細い声から始まり、だんだんと図太く、

体がしんどいから、うめくように鳴き続け、

私と夫が見守る中、ニャン君は旅立ちました。

 

 

どこへ旅立ったのか。

天国か、虹の橋のたもとか、来世か。

それとも、姿かたちは見えなくても、そばにいてくれているか。

 

もふもふなニャン君の姿を見ることはもう出来ないけど

ニャン君がどんな姿になっても、どこに行ったとしても、

私と夫の記憶、心の中には、もふもふな姿のニャン君がずっといて

いつまでもニャン君を想って

ニャン君の幸せを祈るばかりです。

 

 

 

猫を飼いたい、

という私の幼い頃からの夢を叶えてくれたニャン君。

いつ見てもかわいくて、

宝石みたいなおめめで見つめてくれて、

私と夫だけに心を許して懐いてくれて、

一緒に寝てくれて、一緒にごはんを食べて、

気付いたらいつもそばにいてくれて、

抱っこは苦手だったけど、たくさん撫でさせてくれて、

夢みてた猫との生活を送らせてくれたニャン君。

 

ニャン君と同じ世界に生きられたことは私の誇り。

 

癒しとワクワクと幸せをを毎日与えてくれたニャン君。

 

会いたくて、会えなくて、悲しくても苦しくても、

負けずに強く生きるカッコ良さを教えてくれたニャン君。

 

こんなにも愛おしい気持ちを抱かせてくれたニャン君。

 

 

いつまでも、いつの時も

心から、ありがとう。