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ベンジャミン・バトン ―数奇な人生―

☆ ☆ ☆ 2008年/アメリカ/2時間47分



老人のような外見の赤ちゃんを産んで、すぐ、母親は息を引き取ります。

父親は、両方のショックから、老人介護施設の前に、我が子を置き去りにします。

住み込みの女性職員が、「この子は、ちょっと見た目が違う奇跡なの。」と、ベンジャミンと名付けて、

我が子として育てるのです。

周りは、天国に近い年齢の人たちばかりの中、ジワジワと、ベンジャミンは若返っていきます。



時間を「あの時に戻したい」、この時間を「永遠に留めたい」

そう思ったことのない人って、いるでしょうか?

若返っていくベンジャミンにしても、時間を巻き戻せるわけでないので、

あの時、ああだったら・・・と、日記の中に思いを綴ります。

ベンジャミンの姿を見ると、例えば、何かの力を借りて、仮に40歳の自分の外見が20歳に見えたとして、

得られるものは何なのか、失うものは何なのか、考えさせられます。



映画の中で、「日の出」と「ハチドリ」が永遠の暗喩として、度々登場します。

その日の出のシーンの美しさと、ハチドリの羽の軌跡が∞だというエピソードなどが、

この映画にナイーブな切なさをプラスしている気がしました。



年々見た目が年齢を遡り、青年になったベンジャミンが、

シワもたるみも歳相応の外見の、初恋の人デイジーの元に舞い戻ります。

デイジーは、彼に「永遠なんて、ないのよ。」と辛そうに言います。

かつてのようにベッドを共にしたあと、夫の元へ帰るために、身繕いをする彼女の年齢の表れた後姿を、

愛しそうに眺めるベンジャミンの瞳に、「永遠」が煌いて見えました。



さらに年月が流れ、子どもになったベンジャミンは、

老人性痴呆の症状のため、自分が誰かも分からなくなっています。

ベンジャミンを保護した児童福祉局からの知らせで、彼と再会するデイジー。

彼女は、子どもの姿で老衰しているベンジャミンを目の当たりにして、

自分の前から姿を消すという道を選択した彼を理解し、

彼の愛の深さ、その深さゆえ彼が自分ひとりで背負うことにした孤独に思いをはせます。

そして、自分の中にも、永遠の愛を見出すのでした。



生まれて、死ぬ、・・・見かけがどうあろうとも、ベンジャミンと私に、変わりのない時間の理。

そして、生まれてから死ぬまで、誰一人として同じ物語を描く人はいない・・・。

みんな、それぞれの数奇な人生を生きて、最期を迎えることを、しみじみと思いました。
 




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