醒めながら見る夢 初日舞台挨拶+感想
2部が当たったので行ってきました~!
映画前の舞台挨拶だったので核心に触れる話は出来ませんでしたが
思い出せるだけ、感想に交えて書いておこうと思います
ネタバレ注意~
映画館についた時すでにめちゃ眠くて
その後の二人を思い出すと長回しの印象が強くて
コレ寝ないで最後まで見られるかな~って心配だったんです・・・
が、もう全然そんなことなくて!
最後まで目見開いてのめり込んで見てました。
その後の二人の時に、辻さんの作品の世界観とでも言うんでしょうか
雰囲気がとても好きだったのでそれのせいかもしれません。
映画のスタートは、あああーーーーこれなあーーーーーっていつもゾワゾワします
車が通るような空気の流れる音と、登場人物が発する生活音
やたら細かく聞こえて、まぁ簡単に言うとなんだか嫌な気持ちになる
嫌?というか、なんというか。
あまりよい気分でないのは確かなんですけど。
高梨さんが挨拶で「タイトルが出るまでがとても好き」と仰ってて
なるほど!と思いました。
やはり映像は光の芸術。真っ暗な夜の中に浮かび上がるお酒のボトルとか
亜紀の白い着物とか優児の暗すぎて見えない表情とか
その美しさが見ている人を映画の世界に呼び込みますね。
優児は、最初っからコイツ病んでんなーーーって印象でした。
ただ酒飲んだくれてるだけならそんな風に思わなかったかもしれませんが
あの河川敷にいる時の優児は本当にフラフラしてて
何か大きなものを抱えてるな、と思いました。
この作品は・・というかいい映画は大体そうだと思うんですけど
セリフは本当に必要なものだけバツっと言い切って
あとは画で見せますよね。。。
気づけなければそれまでなんですけど
それくらい些細なことだったりするんですけど
でもそれを細かく見ていくことで
キャラクターや物語に色がついていく
特に優児と亜紀はセリフが断片的に感じていて
この画から解釈する二人というのが楽しかったです
優児のことは、見終わった後クズやなコイツ・・・というのが正直な感想です笑
優児の中に存在する亜紀はいつも優しい
いつもいつも笑っている。その表情が崩れる時は優児が亜紀から離れようとする時
すぐに抱きしめてくれるし、優しい言葉を言ってくれる
可愛らしい声で、なにか優児が文句を言っても「そうやね」って
本気でそう思ってんの?ってこっちが思うくらい素直
生前の亜紀は・・そういう優しさの塊だったのかもしれないけど
苦しかったことも沢山あったんじゃないのかな。
それを優児は知りながら、見ないようにしてきた
例えば陽菜のことにしても、彼女の妹に手を出す時点で大分エエエーーって感じがするのに
その陽菜も本命ではなくて・・・・
本当に一番好きなのは亜紀だよ!とでも言いそうだなと。
亜紀が死んで、優児を尚も弱い人間だなと感じたのは
2年後に始まった幻想
ジワリジワリと時間をかけて、優児の心を削っていったのか
自分の中に亜紀の幻を作り出すことで、亜紀を死んでないことにした
自分が原因で死んだかもしれない彼女の事実を受け入れず
きっと、何度も俺のせいじゃないって思い続けて
その結果が逃避・・・
そりゃ勿論自分の恋人が亡くなったら大ダメージだとは思うんですけど
2年という歳月の先が逃避というのが・・ね、私は優児を理解できないなと思うポイントです
しかも陽菜に言われた嘘が、「本当に自分が殺したんだ」っていう確信になって
それを告げた陽菜からも逃げる
逃げて逃げて堕ちていって、それでも幻想に「君は死んでるの・・?」って訊く
最後に陽菜から「あれ嘘なんです」って言われて恵みの雨が降ってくるところも
(三途の)川の向こうに行こうとする亜紀を「戻ってこいよ」って叫んで連れ戻すところも
「死んだことを受け止められない」から「死んだことはわかったけど亜紀はここにいるよ」
っていう妄想の変化も、クーーーズーーーめーーーーーー^^^^^^っていう
別に優児が嫌いなわけじゃないんですけどね
竜也があれだけ必死に優児の面倒をみてるということは
少なくとも演出家としては力になっていると思うし。
優児のこの一連のストーリーを見て、夏の葬列を思い出しました。
夏の葬列は最後心理的な成長を感じられるけど、優児はどうかな
変化は確実にしてるけど、成長とはまた違う気がする。
優児と亜紀の出ていたシーン
優児の家がほとんどでしたが、それも疑問だったんですよね
亜紀はあの和室から一歩も出てこないし
優児も和室へ上がろうとしない
大体玄関から和室へ向かうカットばかりで代わり映えしない
部屋の電気もつかないのかつけないのか
でも亜紀は外に出られないわけじゃないし・・?と。
異質感を感じました。
冒頭で「亜紀!」と大声で呼ぶのも、「え?」という疑問
亭主関白なのか?と感じたのにその後は亜紀がキャピキャピしてて
別段仲が悪いわけでもないし・・・っていう。
最初から生きてることを疑いはしなかったけど
なんか変だぞこいつら、という疑念は消えず
竜也が訪ねてくるちょっと前くらいに「本当に亜紀って生きてんのかな・・?」
と思い始めました。
亜紀が芝居のセリフを言っているとき、ライトの向こう側で優児が頭抱え始めた時
亜紀?見えてないの?って感じたところらへんからかな・・。
でも亜紀が死んでしまっているという事実がわかって
更に優児も段々と亜紀の死を受け止めるように変化していったときから
カメラ位置も変化が多くあった気がします。
それまでは、先の亜紀のお芝居のシーンと
カレー?か何かを食べて「さっきつまみ食いした」というシーンくらいしか
和室からの画ってなかったような・・・?
流石に初見ではそこまで細かく見れなかったんで
次の時はもっと慎重に見ようと思いますが
そういう固定アングルとでも言うんですかね?一定の位置から撮り続けると
画に変化を感じず、静の画になる。
それは事故があった2年前から優児の心が止まってるのか
亜紀の幻が時間を止めてるのかわかりませんが・・・。
亜紀は、優児の幻だからか、スーパー可愛かったですねえーーー
まず何より声がいい。
朝ドラの醍醐様のイメージ強かったんでもっと凛としてるのかなと思いましたが
まるで少女のようにあどけない表情で・・・。
辻さんの映画を見たのは2作目なのにも関わらず、2度目のコンテンポラリーダンス。
好き・・・?なのかな。
踊りながらおしゃべりもしてたので、その後の二人よりも軽い印象でしたが。
しかし亜紀は衣装も素敵だったなあーーーーー
あの肩が少し出る、フワフワした白いワンピース
女性は皆、白ワンピ綺麗だよね・・・・
だから手を出しにくい服装でもあるんですけど。笑
まるで聖女のように、全く色気を感じさせない
キスをしても、抱きしめても、甘くささやいても
嫌味の感じない、無邪気さがある
これは高梨さんじゃなきゃ出せなかった可愛らしさかなあ
舞台版は亜紀が生きてた頃のこともやったと聞いたので
是非見てみたかった・・・今からでもDVD出してくんないかな・・・。
一方変わって文哉・陽菜サイド。
村井くんがいるからってわけじゃないですが、この二人の方が私は好きでした。
事前情報で、村井くんが役作りの為ほとんど笑ったり喋ったりしなかったと
多方面から聞いていましたが、文哉の第一印象は「コミュ障じゃないじゃん!!!」ということでした。笑
思ったより文哉普通の子だった・・・。逆に普段の村井くんどんだけ元気なのってくらい。笑
ちゃんと人の目見れるし、初めてのお客さんに話しかけられるし
好きな子の腕つかめるし、ちょっとストーカーチックではあるけども。
髪型がとても男前だよねー文哉。あ、でもあの歩き方はちょっとへんてこりんだったね。
みんなが俺をバカにするって言ってたけど、
多分それはみんながイジってるのをバカにしてるって勘違いしてるんじゃあ・・・と感じました
確かに他人と意思疎通しにくそうな子ではありましたね。
文哉が可愛いなと思ったのは、陽菜と川の水に足を浸してるところで
「好きなら形にしてみせてよ」的なことを言われ、足をバタバタするところ
え!!文哉もしかして俺の心はこんなに荒ぶってるぜ!!っていうサインなの!?マジかよ!!!
って勝手に想像して、その後ラブホにいったので「ですよねーーーー」ってセルフツッコミしてしまった
文哉が陽菜を追いかけるシーンでウオオオオて思ったのは、SEだな
文哉の足音っぽい音はしてるんだけど、え?文哉靴ちゃんと履いてきた?お前の足音どうなってんそれ???っていう、なんか、ほんと例えようのない変な音で
文哉の足と音がズレてる気がしてて、でもそれがドンドンBGM?につながっていって
文哉の迫る感じとか、陽菜の恐怖心とか、そういうのも感じさせました
あれはわざとなのかな?それとも私の耳がおかしいのかな?
文哉の部屋?にある人形は文哉が縛ったのでしょうか
文哉は縛ることに関してどう思ってんだろうか・・・。
舞台挨拶では「神秘的で美しい。文哉もそういうところに惹かれたんじゃないか」って村井くん言ってましたけど
私はそのようにはあまり感じなかったなあ・・・
いや、勿論自分の大切な親代わりの五郎さんがやってることだから
敬意を持って手伝ってるとは思うんだけど、本当に敬意だけだったらもうかなりうまくなってると思うんですよね。縛るの。
文哉の心の何処かに、五郎さんへの思慕の想いと相反するように親への憎しみがあって
それが巡り巡って感謝すべき五郎さんへ向いてしまって、緊縛技術の向上を妨げているのでは?
それと陽菜が縛られてみたいといった時、自分は早速やってみるのに
五郎さんが縛ろうとしたら嫌がるじゃないですか。嫉妬と劇中言ってましたが
あれはなんに対する嫉妬ですかね?自分が縛りたいという心はどういうところから生まれるんだろう?
ただの恋心だけではなく、私は文哉の根本に、緊縛という世間からはあまり認められていないことに対する不信感を持ってるんじゃないかなと。
不信感というより不潔感かな。まぁ見た目もエロティックだし。
それを自分以外の人間が陽菜に施すとなったらそりゃー嫌だわ、って私は思ったんですけど。
そして陽菜を縛るシーン。
人間を縛るのは初めてと文哉は言いましたが、これも大きな転機ですよね。
今まで文哉は生身の人間との接触を避けていたと思います。
それは、人の持ってる当たり前を持たない自分が浮き彫りにされるからか、
何も考えてないように見える軽い会話が出来ないからか、
その真意はよくわかりませんが、世間と隔離された気でいたのは多分間違いなくて
そこに現れた陽菜は、多分文哉の中では軽蔑する類の人間だったのではないのかな
平気で嘘つくし、悪い友達とつるんでるし、(文哉からしたら)いかがわしい店で働いてるし、ラブホとか行っちゃうし
そんな陽菜が、自分の言われたくないことを沢山沢山言ってくるんですよ
五郎さんはいい親じゃないとか、親なんか居ないほうがいいとか、殺したい相手がいるとか
今まで誰も触れてこなかった文哉の心のドアを、これでもかってほどガンガン殴りつけるようなイメージでした・・・陽菜
そんな全身凶器みたいな娘を縛るんだから、文哉がボロボロになるのは無理ないわけで・・・・
陽菜の言うように、文哉は純粋すぎて、世間を知らなさすぎてドンドン傷が増える子で
でもその傷つくことに鈍感になる以外に文哉は自分を守る術がなくて
陽菜がパイプ椅子で文哉の心のドアを壊し開けてくれなかったら
彼はもっとヒドイ犯罪を未来に起こしてるかもしれませんね。
あのピストルは一体どこから手に入れてきたんでしょうか・・・
文哉やることめちゃくちゃやで・・・・・
しかしあの爆発するシーンは素敵だったわ
今まで溜めに溜め込んだ鬱憤がまさに爆発
仮にも緊縛師のお手伝いである文哉が緊縛ではなく恋で心を解き放ってるのが滑稽でしたが。
今までいっぱい泣きたかったんだろうなあ
ワンワン人目も憚らず泣いて、自分を一気に解放できたね
そういうことを、普通は小さい頃に沢山体験するんだけど、
それを文哉は出来なかったんだね・・
同じシーンの、陽菜の「泣かんといて」ってセリフも可愛かったなあー
やっと泣きだした文哉に向かって言うセリフじゃないよね笑
まるで小学生みたいなやりとりにほっこりしました。
陽菜も純情の塊のように思います。
優児に半ば無理やりに貞操を奪われて、
陽菜は性的なものに対する恐怖心とか嫌悪感は人一倍強かった気がする
優児にしても、母親にしても、緊縛にしても、性を感じさせるものはいつも嫌悪感丸出しで
絶望してたと思う。世界に。
だから諦めたような顔して、悪いこともいっぱいしてやろうという
いわゆるグレちゃった娘なのでは、と。
でも姉に対する罪悪感も沢山あって・・・。
殺したい人がいる、って最初自分のことなのかなって思いました。
陽菜は、姉を死に追いやったかもしれない自分が許せないと感じているのではないかと。
でもそれは優児だったのですな・・・。
いや、どっちもかもしれない。
「やっとお姉ちゃんのところに行ける・・・」って泣いた陽菜のことを
受け止められたのは文哉しかいなかったのだな。
陽菜にとって男性とは、性の対象で、権化で、利用するものという位置だったから
何度も文哉を試そうとする。
わざと憎まれ口叩いてみたり、冷たくあしらったり、ラブホに連れ込んだり
でもそのことごとくを文哉は裏切ってくれたから
純粋すぎる文哉だからこそ、陽菜は信じられると思う。
母のことや、父のこと、総てが解決せずに残っているけれど
信じられる文哉という友達を持てたことは、陽菜にとって最大の転機でしょうね。
お友達ですよ!まだ!私は彼らに初恋のように勝手の分からない付き合いをしてもらいたい!
手を繋ぐまでに相当時間かかりそうな!ね!!そういう恋をしてもらいたい!
きっと陽菜が我慢できなくなって色々文哉にちょっかいかけちゃうんだろうな~~可愛いな~~~
お互いめちゃくちゃ好きなのに、どうしたら相手が嫌がらないでいられるか、ずっと距離を図るような恋しような・・・・
余談ですが。
映画終わった後のエンドロール、私はすごく好きなんですけど
今日2つ驚いたことがありました
1つは出演者の名前に恩田快人の文字を見つけたこと・・・
恩田さんいた?!どこに!?と思った3秒後くらいにああ劇団員のバンドメンバーか・・と思い直しました。
そしてもう1つは、記録・辻仁成の文字・・・・・・
私あんまり映画見ないんでよくは知らないけれど、
監督と脚本と編集と記録を兼任する映画ってあるの・・・・・?
いや、まぁ監督脚本は一緒になること多いし、編集も強いこだわりがあったり、人が足りなければって感じだけど・・・
もう1人くらい雇っても良かったんじゃないのかな・・・・????
色んな意味で不思議な映画です醒め夢・・・・
あと最低でも2回は見に行く予定なので、今日のことを噛み締めて次も楽しんできたいです!
映画前の舞台挨拶だったので核心に触れる話は出来ませんでしたが
思い出せるだけ、感想に交えて書いておこうと思います
ネタバレ注意~
映画館についた時すでにめちゃ眠くて
その後の二人を思い出すと長回しの印象が強くて
コレ寝ないで最後まで見られるかな~って心配だったんです・・・
が、もう全然そんなことなくて!
最後まで目見開いてのめり込んで見てました。
その後の二人の時に、辻さんの作品の世界観とでも言うんでしょうか
雰囲気がとても好きだったのでそれのせいかもしれません。
映画のスタートは、あああーーーーこれなあーーーーーっていつもゾワゾワします
車が通るような空気の流れる音と、登場人物が発する生活音
やたら細かく聞こえて、まぁ簡単に言うとなんだか嫌な気持ちになる
嫌?というか、なんというか。
あまりよい気分でないのは確かなんですけど。
高梨さんが挨拶で「タイトルが出るまでがとても好き」と仰ってて
なるほど!と思いました。
やはり映像は光の芸術。真っ暗な夜の中に浮かび上がるお酒のボトルとか
亜紀の白い着物とか優児の暗すぎて見えない表情とか
その美しさが見ている人を映画の世界に呼び込みますね。
優児は、最初っからコイツ病んでんなーーーって印象でした。
ただ酒飲んだくれてるだけならそんな風に思わなかったかもしれませんが
あの河川敷にいる時の優児は本当にフラフラしてて
何か大きなものを抱えてるな、と思いました。
この作品は・・というかいい映画は大体そうだと思うんですけど
セリフは本当に必要なものだけバツっと言い切って
あとは画で見せますよね。。。
気づけなければそれまでなんですけど
それくらい些細なことだったりするんですけど
でもそれを細かく見ていくことで
キャラクターや物語に色がついていく
特に優児と亜紀はセリフが断片的に感じていて
この画から解釈する二人というのが楽しかったです
優児のことは、見終わった後クズやなコイツ・・・というのが正直な感想です笑
優児の中に存在する亜紀はいつも優しい
いつもいつも笑っている。その表情が崩れる時は優児が亜紀から離れようとする時
すぐに抱きしめてくれるし、優しい言葉を言ってくれる
可愛らしい声で、なにか優児が文句を言っても「そうやね」って
本気でそう思ってんの?ってこっちが思うくらい素直
生前の亜紀は・・そういう優しさの塊だったのかもしれないけど
苦しかったことも沢山あったんじゃないのかな。
それを優児は知りながら、見ないようにしてきた
例えば陽菜のことにしても、彼女の妹に手を出す時点で大分エエエーーって感じがするのに
その陽菜も本命ではなくて・・・・
本当に一番好きなのは亜紀だよ!とでも言いそうだなと。
亜紀が死んで、優児を尚も弱い人間だなと感じたのは
2年後に始まった幻想
ジワリジワリと時間をかけて、優児の心を削っていったのか
自分の中に亜紀の幻を作り出すことで、亜紀を死んでないことにした
自分が原因で死んだかもしれない彼女の事実を受け入れず
きっと、何度も俺のせいじゃないって思い続けて
その結果が逃避・・・
そりゃ勿論自分の恋人が亡くなったら大ダメージだとは思うんですけど
2年という歳月の先が逃避というのが・・ね、私は優児を理解できないなと思うポイントです
しかも陽菜に言われた嘘が、「本当に自分が殺したんだ」っていう確信になって
それを告げた陽菜からも逃げる
逃げて逃げて堕ちていって、それでも幻想に「君は死んでるの・・?」って訊く
最後に陽菜から「あれ嘘なんです」って言われて恵みの雨が降ってくるところも
(三途の)川の向こうに行こうとする亜紀を「戻ってこいよ」って叫んで連れ戻すところも
「死んだことを受け止められない」から「死んだことはわかったけど亜紀はここにいるよ」
っていう妄想の変化も、クーーーズーーーめーーーーーー^^^^^^っていう
別に優児が嫌いなわけじゃないんですけどね
竜也があれだけ必死に優児の面倒をみてるということは
少なくとも演出家としては力になっていると思うし。
優児のこの一連のストーリーを見て、夏の葬列を思い出しました。
夏の葬列は最後心理的な成長を感じられるけど、優児はどうかな
変化は確実にしてるけど、成長とはまた違う気がする。
優児と亜紀の出ていたシーン
優児の家がほとんどでしたが、それも疑問だったんですよね
亜紀はあの和室から一歩も出てこないし
優児も和室へ上がろうとしない
大体玄関から和室へ向かうカットばかりで代わり映えしない
部屋の電気もつかないのかつけないのか
でも亜紀は外に出られないわけじゃないし・・?と。
異質感を感じました。
冒頭で「亜紀!」と大声で呼ぶのも、「え?」という疑問
亭主関白なのか?と感じたのにその後は亜紀がキャピキャピしてて
別段仲が悪いわけでもないし・・・っていう。
最初から生きてることを疑いはしなかったけど
なんか変だぞこいつら、という疑念は消えず
竜也が訪ねてくるちょっと前くらいに「本当に亜紀って生きてんのかな・・?」
と思い始めました。
亜紀が芝居のセリフを言っているとき、ライトの向こう側で優児が頭抱え始めた時
亜紀?見えてないの?って感じたところらへんからかな・・。
でも亜紀が死んでしまっているという事実がわかって
更に優児も段々と亜紀の死を受け止めるように変化していったときから
カメラ位置も変化が多くあった気がします。
それまでは、先の亜紀のお芝居のシーンと
カレー?か何かを食べて「さっきつまみ食いした」というシーンくらいしか
和室からの画ってなかったような・・・?
流石に初見ではそこまで細かく見れなかったんで
次の時はもっと慎重に見ようと思いますが
そういう固定アングルとでも言うんですかね?一定の位置から撮り続けると
画に変化を感じず、静の画になる。
それは事故があった2年前から優児の心が止まってるのか
亜紀の幻が時間を止めてるのかわかりませんが・・・。
亜紀は、優児の幻だからか、スーパー可愛かったですねえーーー
まず何より声がいい。
朝ドラの醍醐様のイメージ強かったんでもっと凛としてるのかなと思いましたが
まるで少女のようにあどけない表情で・・・。
辻さんの映画を見たのは2作目なのにも関わらず、2度目のコンテンポラリーダンス。
好き・・・?なのかな。
踊りながらおしゃべりもしてたので、その後の二人よりも軽い印象でしたが。
しかし亜紀は衣装も素敵だったなあーーーーー
あの肩が少し出る、フワフワした白いワンピース
女性は皆、白ワンピ綺麗だよね・・・・
だから手を出しにくい服装でもあるんですけど。笑
まるで聖女のように、全く色気を感じさせない
キスをしても、抱きしめても、甘くささやいても
嫌味の感じない、無邪気さがある
これは高梨さんじゃなきゃ出せなかった可愛らしさかなあ
舞台版は亜紀が生きてた頃のこともやったと聞いたので
是非見てみたかった・・・今からでもDVD出してくんないかな・・・。
一方変わって文哉・陽菜サイド。
村井くんがいるからってわけじゃないですが、この二人の方が私は好きでした。
事前情報で、村井くんが役作りの為ほとんど笑ったり喋ったりしなかったと
多方面から聞いていましたが、文哉の第一印象は「コミュ障じゃないじゃん!!!」ということでした。笑
思ったより文哉普通の子だった・・・。逆に普段の村井くんどんだけ元気なのってくらい。笑
ちゃんと人の目見れるし、初めてのお客さんに話しかけられるし
好きな子の腕つかめるし、ちょっとストーカーチックではあるけども。
髪型がとても男前だよねー文哉。あ、でもあの歩き方はちょっとへんてこりんだったね。
みんなが俺をバカにするって言ってたけど、
多分それはみんながイジってるのをバカにしてるって勘違いしてるんじゃあ・・・と感じました
確かに他人と意思疎通しにくそうな子ではありましたね。
文哉が可愛いなと思ったのは、陽菜と川の水に足を浸してるところで
「好きなら形にしてみせてよ」的なことを言われ、足をバタバタするところ
え!!文哉もしかして俺の心はこんなに荒ぶってるぜ!!っていうサインなの!?マジかよ!!!
って勝手に想像して、その後ラブホにいったので「ですよねーーーー」ってセルフツッコミしてしまった
文哉が陽菜を追いかけるシーンでウオオオオて思ったのは、SEだな
文哉の足音っぽい音はしてるんだけど、え?文哉靴ちゃんと履いてきた?お前の足音どうなってんそれ???っていう、なんか、ほんと例えようのない変な音で
文哉の足と音がズレてる気がしてて、でもそれがドンドンBGM?につながっていって
文哉の迫る感じとか、陽菜の恐怖心とか、そういうのも感じさせました
あれはわざとなのかな?それとも私の耳がおかしいのかな?
文哉の部屋?にある人形は文哉が縛ったのでしょうか
文哉は縛ることに関してどう思ってんだろうか・・・。
舞台挨拶では「神秘的で美しい。文哉もそういうところに惹かれたんじゃないか」って村井くん言ってましたけど
私はそのようにはあまり感じなかったなあ・・・
いや、勿論自分の大切な親代わりの五郎さんがやってることだから
敬意を持って手伝ってるとは思うんだけど、本当に敬意だけだったらもうかなりうまくなってると思うんですよね。縛るの。
文哉の心の何処かに、五郎さんへの思慕の想いと相反するように親への憎しみがあって
それが巡り巡って感謝すべき五郎さんへ向いてしまって、緊縛技術の向上を妨げているのでは?
それと陽菜が縛られてみたいといった時、自分は早速やってみるのに
五郎さんが縛ろうとしたら嫌がるじゃないですか。嫉妬と劇中言ってましたが
あれはなんに対する嫉妬ですかね?自分が縛りたいという心はどういうところから生まれるんだろう?
ただの恋心だけではなく、私は文哉の根本に、緊縛という世間からはあまり認められていないことに対する不信感を持ってるんじゃないかなと。
不信感というより不潔感かな。まぁ見た目もエロティックだし。
それを自分以外の人間が陽菜に施すとなったらそりゃー嫌だわ、って私は思ったんですけど。
そして陽菜を縛るシーン。
人間を縛るのは初めてと文哉は言いましたが、これも大きな転機ですよね。
今まで文哉は生身の人間との接触を避けていたと思います。
それは、人の持ってる当たり前を持たない自分が浮き彫りにされるからか、
何も考えてないように見える軽い会話が出来ないからか、
その真意はよくわかりませんが、世間と隔離された気でいたのは多分間違いなくて
そこに現れた陽菜は、多分文哉の中では軽蔑する類の人間だったのではないのかな
平気で嘘つくし、悪い友達とつるんでるし、(文哉からしたら)いかがわしい店で働いてるし、ラブホとか行っちゃうし
そんな陽菜が、自分の言われたくないことを沢山沢山言ってくるんですよ
五郎さんはいい親じゃないとか、親なんか居ないほうがいいとか、殺したい相手がいるとか
今まで誰も触れてこなかった文哉の心のドアを、これでもかってほどガンガン殴りつけるようなイメージでした・・・陽菜
そんな全身凶器みたいな娘を縛るんだから、文哉がボロボロになるのは無理ないわけで・・・・
陽菜の言うように、文哉は純粋すぎて、世間を知らなさすぎてドンドン傷が増える子で
でもその傷つくことに鈍感になる以外に文哉は自分を守る術がなくて
陽菜がパイプ椅子で文哉の心のドアを壊し開けてくれなかったら
彼はもっとヒドイ犯罪を未来に起こしてるかもしれませんね。
あのピストルは一体どこから手に入れてきたんでしょうか・・・
文哉やることめちゃくちゃやで・・・・・
しかしあの爆発するシーンは素敵だったわ
今まで溜めに溜め込んだ鬱憤がまさに爆発
仮にも緊縛師のお手伝いである文哉が緊縛ではなく恋で心を解き放ってるのが滑稽でしたが。
今までいっぱい泣きたかったんだろうなあ
ワンワン人目も憚らず泣いて、自分を一気に解放できたね
そういうことを、普通は小さい頃に沢山体験するんだけど、
それを文哉は出来なかったんだね・・
同じシーンの、陽菜の「泣かんといて」ってセリフも可愛かったなあー
やっと泣きだした文哉に向かって言うセリフじゃないよね笑
まるで小学生みたいなやりとりにほっこりしました。
陽菜も純情の塊のように思います。
優児に半ば無理やりに貞操を奪われて、
陽菜は性的なものに対する恐怖心とか嫌悪感は人一倍強かった気がする
優児にしても、母親にしても、緊縛にしても、性を感じさせるものはいつも嫌悪感丸出しで
絶望してたと思う。世界に。
だから諦めたような顔して、悪いこともいっぱいしてやろうという
いわゆるグレちゃった娘なのでは、と。
でも姉に対する罪悪感も沢山あって・・・。
殺したい人がいる、って最初自分のことなのかなって思いました。
陽菜は、姉を死に追いやったかもしれない自分が許せないと感じているのではないかと。
でもそれは優児だったのですな・・・。
いや、どっちもかもしれない。
「やっとお姉ちゃんのところに行ける・・・」って泣いた陽菜のことを
受け止められたのは文哉しかいなかったのだな。
陽菜にとって男性とは、性の対象で、権化で、利用するものという位置だったから
何度も文哉を試そうとする。
わざと憎まれ口叩いてみたり、冷たくあしらったり、ラブホに連れ込んだり
でもそのことごとくを文哉は裏切ってくれたから
純粋すぎる文哉だからこそ、陽菜は信じられると思う。
母のことや、父のこと、総てが解決せずに残っているけれど
信じられる文哉という友達を持てたことは、陽菜にとって最大の転機でしょうね。
お友達ですよ!まだ!私は彼らに初恋のように勝手の分からない付き合いをしてもらいたい!
手を繋ぐまでに相当時間かかりそうな!ね!!そういう恋をしてもらいたい!
きっと陽菜が我慢できなくなって色々文哉にちょっかいかけちゃうんだろうな~~可愛いな~~~
お互いめちゃくちゃ好きなのに、どうしたら相手が嫌がらないでいられるか、ずっと距離を図るような恋しような・・・・
余談ですが。
映画終わった後のエンドロール、私はすごく好きなんですけど
今日2つ驚いたことがありました
1つは出演者の名前に恩田快人の文字を見つけたこと・・・
恩田さんいた?!どこに!?と思った3秒後くらいにああ劇団員のバンドメンバーか・・と思い直しました。
そしてもう1つは、記録・辻仁成の文字・・・・・・
私あんまり映画見ないんでよくは知らないけれど、
監督と脚本と編集と記録を兼任する映画ってあるの・・・・・?
いや、まぁ監督脚本は一緒になること多いし、編集も強いこだわりがあったり、人が足りなければって感じだけど・・・
もう1人くらい雇っても良かったんじゃないのかな・・・・????
色んな意味で不思議な映画です醒め夢・・・・
あと最低でも2回は見に行く予定なので、今日のことを噛み締めて次も楽しんできたいです!