今日は5年生の作品を8点紹介します。まず、最初は「オムツで芳香剤」です。タイトルを目にした時は正直「?」でしたが、説明書を読んで、なるほどよく分かりました。なんと、オムツの中から吸水性ポリマーという物を取り出して材料にするようです。



ポリマーをビンに入れ、水を加えて絵の具で色付けし、最後にアロマを入れるという手順なのですが、そうそう簡単ではなさそう。作品を見るとビンの中が濃いブルーから薄いブルーへときれいに層になっているのです。微妙な色合いを出すために慎重に作業したのだろうと思います。仕上がったこの芳香剤のおかげで睡眠も快適になるようです。

2点目は「アルミ玉作り」です。展示されているアルミ玉の実物を見て、まずはこのキラキラ輝く玉をいったいどうやって作ったのだろうと皆が思うのでは。手に取ってみると、アルミとは言え、ずっしりと重いですし、表面はツルツルで完璧な球体。

じつはこれ、アルミホイルを丸めたのです。しかし、表面はツルツルして、つなぎ目のようなところは全くありません。添えてある解説ファイルを見て、どういうことなのか分かりました。丸めた後に、叩いて叩いて2日間、削って磨いてをやはり2日間繰り返したようなのです。ヤスリも目の加減の異なるものを何種類も使い、地道な根気のいる作業を経てこその、輝きなのだと思いました。


3点目は「牛久大仏」です。茨城県牛久市にある大仏は、大きさでギネス記録にもなっているものです。

どれだけ、大きな大仏であるのかが、よく分かるように調べてまとめてありました。大仏の足の親指と本人が並んだ写真がありましたがびっくりしました。

スケッチブックを1冊丸ごと牛久大仏図鑑に仕上げてありました。図鑑を読んでいくと大仏に直接、金箔を貼ることができるようです。実際に試みたアップの写真。そして、今度は引きで大仏を写真に撮り、ここに私が金箔を貼ったのですと、写真上に手書きでマークしてありました。
大仏と言えば、5年生は鋸南自然教室で鋸山へ行く予定ですが、山肌に巨大な大仏が彫られてあります。楽しみにしていてください。

4点目は「お酢で溶ける白い物」です。理科実験で物の溶け方を学習しますが、お酢で溶けるかどうかは授業では扱いません。この実験結果はいずれ酸やアルカリの学習を詳しくする際に大いに役立ち、理解につながっていくことでしょう。それにしても、身近な調味料のお酢ですが、何やら物を溶かしそうな雰囲気ってありますね。しかも、この研究では、試してみた物がこれまたいかにも溶けてしまうのではないかと思えるような物ばかりでした。写真にあるとおり模造紙いっぱいに分かりやすくまとめた作品でした。


5点目は「47都道府県のマーク」です。東京都のマークと言えば誰もがすぐに、イチョウの葉の形を思い浮かべるのではないでしょうか。では他の県で思い浮かぶのがありますか?恥ずかしいことに私は自分の住んでいる埼玉県ですら浮かびませんでした。47都道府県のマークがそれぞれいったいどんなものなのか?そして、それぞれのマークの意味・意図とは?これだけでも調べる学習としては成立します。しかし、この作品のユニークなところは、そんな調べ学習で終わらないところなのです。

なんと、47のマークを記したうえで、自分だったら、こんなふうにすると独自のマークを47個も考えて描いた作品なのです。1つ1つ見ていくと、なぜその図案にしたのかが想像できました。各県の名物などを理解したうえで考えているのです。まいりました。じつにクリエイティブな作品でした。


6点目は「アゲハチョウの蛹の色」に関する実験レポートです。皆さんはナミアゲハの蛹と言えば何色を思い浮かべるでしょうか。黄緑色や茶色、中にはオレンジ色という方もいるかもしれません。じつはどれも思い違いではなく正解なのだと思います。ナミアゲハの蛹の色はいろいろなのです。

では、いったい何が影響して蛹の色が決まるのでしょう。それを調べた実験です。まもなく蛹になるタイミングで色紙でおおったり、真っ暗にしたり、環境条件を変えていくとどうなるか調べていった作品です。



この作品のすごいところは、一度にいろいろな条件で実験してしまうのではなく、1つの考え(こういう条件なのではないかという仮説)で進め、結果が出たところで立ち止まって再び考え、別の条件でまた確かめていくという進め方なのです。レポートを読んでいて、何とかしてたどり着きたいという本人の熱き思いと、冷静な思考を感じました。素晴らしいです。

7点目は「くじらの色々」です。家族と帰省した際に近所にある博物館を訪ね、そこで、くじらのことをたくさん学んだようです。博物館の展示写真や資料をたくさん生かしながらも、自分で上手にイラストも描いて解説してあるので私も楽しくくじらのことを知ることができました。スケッチブックを丸ごと1冊使って、仕上げましたので、小5の時の思い出としても、ずっととっておけるのではないでしょうか。


8点目は「秩父鉄道5000系ととある田舎」です。図工の学習「ゴーゴー、ハイウェイ」をきっかけに作ってみようと思ったそうです。秩父鉄道の車輌と、実際に走っている風景をリアルに模型にしたジオラマ作品です。ちょうど鉄橋に差しかかる風景で橋の下の河原にも小石を敷かれ、木々や緑の大地など自然豊かな風景を表現しています。鉄道が大好きなようで、5000系の車輌が秩父鉄道の前にどこの線を走っていたのかも解説してありました。


作品を見歩いている際、他学年の複数の子どもが「5年生の秩父鉄道の作品がいいと思いました。」と私に話しかけてきました。子どもたちの中でも注目を集めている作品のようでした。
【学校長:菅原】