284話の投球で、成宮はついに目が覚めたようだ。
対決した降谷にも、今後につながる大きな気づきがあった。
そして、稲実キャプテン福井について。283話での私の考えには間違いがあったと思う。
この3点について、書いていきます。
まず、①成宮の変化について。
この回、成宮は降谷を三振に仕留めた。
ここが成宮の大きな転換点になった。次の段階へと上ったんじゃないかと私は思う。
自己修正力。自己抑制力。チームを引っ張っていくリーダーシップ。
そういうものにやっと目覚めたんじゃないか。
世代ナンバーワン投手と言われる高校3年生の成宮だけど、
そういうメンタル能力↑は欠けていたんだよね。
何かあるとすぐムキになって、自己抑制力を失くす、しかも自力でそれを修正できない、
という弱点がある。
チームメイトから「お子様」と呼ばれ、別の学校の選手からは「王様」と呼ばれていた。
31巻283話にかけて、
稲実ピッチャー成宮は青道の御幸・前園に打たれ、逆転されてしまった。
逆転されて焦っている成宮ら稲実選手たちを落ち着かせるため、
国友監督はタイムを取り、キャプテン福井を伝令として送った。
(福井については、また後日書きます。)
これで、成宮はよみがえった。
この試合、先の回で、成宮は、打力のある降谷にヒットを打たれていた。
でも今回の投球はバッター降谷に「格の違い」を見せつけるような、凄い投球だった。
1投目は283回の終わりで描かれた。
降谷は「先輩たちが取ってくれた2点・・・止めない。置いて行かれるな」
と、強い気持ちで打席に立っている。
その気持ちを打ち砕くような、迫力のストレートを、成宮はインコースに投げ込んだ。
驚いた降谷、目を丸くした。
御幸は「ここで、この球が来るか」と成宮を称賛し、ニヤっとした。
やるじゃん成宮鳴、って感じかな。
降谷は「止めない・・・この熱は・・」と気を引き締めた。
ここで284話に入り、成宮2投目。
チェンジアップ。降谷は空振り。
降谷は健気に気を奮い立たせる。
「まだだ・・食らいつけ。この熱は止めないーーー」
成宮、渾身の3球目。
さらに大きく変化するチェンジアップ。降谷はバランスを崩し、泳がされてしまった。
稲実キャッチャー多田野いわく「これが鳴さんのチェンジアップです。最強のボールなんです」
観客席の青道OB達。「チェンジアップを2球続けて・・」「成宮の力を見せつけてきたな」「あれは右打者には厳しいだろ」
ボールが遠すぎてバットが届かない。ズッコケる。
降谷をそういうカッコ悪い体勢にさせて、格の違いを見せつけた。
成宮のチェンジアップを打った御幸は、左打者だったね。
続くバッター東条。変化球でサードゴロ。3アウト。
6回表を2点に食い止めた。
成宮の表情↓には、青道の3年生から2点取られた悔しさと、青道の2年生には打たせなかった自負の両方が見える↓。
6回裏の稲実の攻撃は、なんと成宮から。(この漫画、そういうところもホントよくできてる。)直ちに青道にバットでリベンジする機会が巡ってきた。打つ気満々。
キャプテン福井が、バットとヘルメットを持って、成宮を出迎える。
「さすが成宮鳴!!やっぱここで止めたね!」
成宮が福井にかけた言葉「あんな笑顔で期待されたら、裏切れないじゃん。ほんとにさぁ」
そこから感じられることは:
もはや成宮は、福井や多田野などチームメイトに、荒ぶる気持ちをなだめてもらう必要はない。自分のことは自分の力で修正する。
チームの期待を自分で引き受け、背負う。そうやってチームを引っ張っていく。
そういう成宮の覚悟。
長年のライバル御幸だけでなく、今まで格下と思ってきた青道の同学年選手にも打たれた。これ以上カッコ悪いところを見せるわけにはいかない。
結局頼りになるのは自分。いかに周りがなだめすかしてくれても、自分の力で何とかするしかない。欲しい「勝利」を手に入れるには、自分がやるかやらないか次第ってことを、遂に心底実感したんじゃないかなぁ。
(続きます)
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今年はブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
私は「ダイヤのA」主人公の沢村栄純に勇気づけられ、今年、人生を変える大きな一歩を踏み出すことができました。あきらめなくてよかった。
皆様、良いお年を。



