283話で、稲実のキャプテン福井が多田野にだけ
「トン」
とボディータッチした↓のは、なぜだろうと、
私はずっと考えてきた。
福井はボディータッチの後も、表情を崩さなかった。
明るく澄んだ瞳のままだった。
迷いがないってことだよね。
福井は、成宮の多田野へのパワハラを放置してきた様子。
でも、このシーンで「トン」とボディータッチを多田野だけにした。
これは。。。。?
やっぱり福井は、辛い目にあってきた多田野を応援してるんだろうな。
福井や多田野がチームでできることには限りがある。(この漫画、そういうとこ現実的)
成宮やスター選手選手軍団に意見して、チームを混乱させるようなことは、しない。
福井から多田野への精一杯の応援の印が
「トン」なのかもしれない。
福井のあの澄んだ目は、
自分の使命をやり切っている、ってことなんだろう。
成宮やスター軍団に「僕はあなたたちのファンです」って言うなんて、
キャプテンとしてどうかな、と思うけど。
成宮は福井に持ち上げられていい気分になり、
スター選手としての自覚と自信を取り戻した。効果あった。
一時的にいい気分になるだけの効果。副作用も大きい。持ち上げられた方は勘違いするし、他の選手には悪影響。福井自身にも。だから私は、麻薬のような危ないものだと思うんだ。
福井と多田野は2人きりで時々秘密の話し合いをして、互いに支え合ってきた、という可能性もある。多田野は次期キャプテン候補だろうし。この試合が終わったらキャプテン交代だ(青道が勝つと決めつけてる筆者)。
いやいや〜、こんなキャプテンが稲実にいるなんて、ホントに面白い漫画だよ!そういうところはぶっ飛んでる、現実離れしてる!!
だいたい、今年の稲実の面々がぶっ飛んでる。作者の発想がスゴイ!!!
ダイヤのAって、キャラの心の声の詳細までは描かずに、微妙な表情でほのめかすものだから、読者はいくらでも妄想できる。あーでもない、こーでもないと、解釈に悩む、という楽しみ方をしてる、私の場合。
それにしても、国友監督をはじめとする稲実の大人たちは、
成宮の横柄な態度とチームへの影響をどう考えているのだろう?
それも謎。
監督は「良くも悪くも個のチーム」と言っていた。認識はしているってことかな。
成宮を放置している訳ではなく、これでも地道に指導して徐々に改善されてるってこと?
サジを投げて、もうほぼ放置?
どこからか横槍が入って、これ以上精神面の厳しい指導はできない?
甲子園に行くために、成宮はプレーだけに集中させてる?
国友監督は稲実のOBだ。母校の名誉は大事かもしれないけど。
この謎ついては以前にも書いて、以来ずっと考えてきて、まだ分からない。ヒントも漫画に出てきていないと思う。
謎のままで終わるのかもしれない。
ひとつ確かなのは、
この漫画に出てくる野球人はみんな心根のいい人だということ!