いつも集まるお決まりの仲間たちと
遊んでいたら、後輩のタカオが言い出した。
「たまにはダーツとかやりにいってみませんか?」
俺にとってダーツは苦い思い出でしかない。
せっかく楽しい時間を過ごしてるのに
こいつは何てことを言ってくれるんだ…と思った。
「俺さダーツは苦手なんだよ~。俺の投げたダーツはなぜか真っ直ぐに飛ばないんだよね」
と思い出話しをすると
「先輩が苦手だなんて珍しいっすね」
と言ってきた。
たしかに、ビリヤードはもちろん
ボーリングだって250超だし
俺は結構なんでもこなす方ではあった。
「まぁでもせっかくタカオの誘いだからダーツやってみるか」
とみんなでダーツをやりにいくことになった。
7~8人で3台を占領してのダーツが始まった。
皆なかなか上手い。
言い出しっぺのタカオはマイダーツを持参していて
それはなかなかの腕前だった。
俺もあれから5年位経ってるわけだし
さすがにデキるだろう~
とタカをくくってはみたものの
投げてみたら、相変わらずの飛び方
真っ直ぐに飛ばない。
ボードに刺さらない。
他の仲間たちも俺の投げたところをみて
「本当だぁ~。なんで矢が立ったまま飛ぶんだよ~」
と笑ってくれている。
お笑いブームの現代だからこそ
笑いがとれていいのかもしれないが
胸の内は複雑だ
でも、何度やってみてもできない。
すると、タカオが俺のところにきて
「紙ひこうきを飛ばすように投げるんですよ」
とアドバイスしてくれた。
「へぇ~、なるほど 紙ひこうきね」
言われたとおりに紙ひこうきを飛ばす要領でやってみた
とんだ!
矢が弧を描いて、真っ直ぐに飛んだ!!
ウソ!?
あんなに何度やってもできなかったのに
こんなにも簡単に飛んだ!
ボードに矢が刺さった!
何度投げてみても
ボードに矢が刺さった!!
点数がどうとかいうよりも
ボードに矢が刺さったことに感動している。
「紙ひこうきを飛ばすように!」
最初のコツはここからはじまった