すっかりご機嫌になった俺は
ダーツがやりたくてたまらない。
週末になって仲間たちと集まると
「ダーツやろうぜ!」
と俺から言い出していた。
真っ直ぐに矢が飛ぶようになると
今度は上手く投げられるように
なりたくなるもんだ。
真ん中の赤い部分をBULL(ブル)と呼び
そのブルにいくら狙っても入らない。
何回も何回も投げていると
たまにブルに入る程度で
とても狙って投げた、と言えたもんではない。
ところが、マイダーツをもってる
後輩のタカオは上手い!
もう1人の後輩のアキオも
マイダーツを持っていてなかなかの腕前だ。
2人とも3投のうちに1回くらいはブルにキレイに入る。
たまに2回入って、LOW TONの表示が出ることもある
他の仲間たちはマイダーツではないけど
そこそこにやる。
カウントアップをやると
ほとんどのみんなが400~500点以上を出す。
俺は300点にも満たない。
とにかく負けず嫌いな俺は
遊びでもムキになってしまうタイプなので
なぜ、他の仲間たちのように上手くできないのか
悔しくてたまらない。
矢が真っ直ぐに飛んだ喜びなんて
昔のことのように忘れてしまっている。
そこで、タカオにお願いして
彼のマイダーツを投げさせてもらった。
すごい!
ビューンと飛んだ!
「おまえこんなの投げてんのかよ~、ズルイなぁ~」
今度は道具のせいにしてみた。
でも俺たちが使っているお店で借りた
ハウスダーツとは比べものにならないほど
しっかりと飛んでいるのはわかった!
その理由は、バレルの重さにあった。
ハウスダーツは軽いが
マイダーツはバレルに重みがあるため
しっかりと飛ばすことができる!
そして、数日後
アキオと一緒にマイダーツを買いにいった!
ついに買ってしまった。
俺のダーツ劇場が幕を開けた!