今まで、眼瞼外反について書いて見ました。
眼瞼外反とは、まぶたが眼球にしっかりついてなく、外側に外反され、
ドライアイや充血からひどい場合は視力低下に至るまで
美容的で機能的な問題になるまぶたの現象です。
しかし、外反は下まぶただけにできるものではありません。
<下眼瞼外反症状の下まぶた、正常な上下まぶた、上眼瞼外反症状の上まぶた>
眼瞼外反は生じる部位によって二つに分けられます、
- >上まぶたにできると「上」眼瞼外反
- >下まぶたにできると「下」眼瞼外反
以前の眼瞼外反を見ると、ほとんどが下まぶたに
現れた下眼瞼外反現象でした。
それで今日は上眼瞼外反を一度見てみようと思います。
上眼瞼外反は下眼瞼外反のようにひどく現れません。
重力の方向とは逆にひっくり返らなければならないため
手術による外反や先天性外反でなければ
自然発生は難しいからです。
上眼瞼外反が生じる代表的な原因としては、二重手術があります。
二重手術をする過程で、上まぶたのまつげと粘膜が外側にひっくり返る
上眼瞼外反現象が生じます。
<2024.03.29>写真のようにですね。
それほどひどくはありませんが、
これもまた大きな範囲内で眼瞼外反です。
(患者によっては、よりひどい場合や少ない場合が存在)
しかし、このように手術後にできた上眼瞼外反は
腫れと麻酔薬による一時的な外反であるため、時間が経つと
大体、また手術前のように正常範囲内に戻ることになりますが。
問題はそうでない方々がたまにいるということです。
そうなると、上眼瞼外反を矯正する
二重再手術を受けなければならないかもしれません。
<手術前、手術後2年7か月目>
このような上眼瞼外反は普通
二重を眼瞼板を超えて
高く固定している場合に起こります。
手術前の写真を見ると外にひっくり返って
上を向いているまつげが見えますよね?
こうやってまつげが逆さまになった、
上眼瞼外反を好む方もいますが
大体は目が白っぽく見えて、嫌がるし
また、粘膜の露出によって目が機能的に不便になることがあります。

<手術前、手術後2年7か月目>
それで、この固定を解いて眼瞼板や眼瞼板の上の組織に
できるだけ、浅く固定して上眼瞼外反を矯正します。
手術前にはまつげがひっくり返って、
上を向いて粘膜が見えたが
手術後、上眼瞼外反が矯正され
まつげが一緒に下がって粘膜が見えなくなった様子が
戦後の写真で明確に示されています。

<手術前、手術後5日目、手術後2か月目、手術後4か月目>
上の写真でも手術前の目を見ると
上まつげの根元部分が外側にひっくり返えました。
正面から粘膜が見える状態であったが、
眼瞼外反を一緒に矯正した
二重再手術後の回復過程をご覧いただくと
時間が経つにつれて、粘膜が見えないように下がってきて
粘膜外反が矯正されました。
あまりひどくない外反でも、古くなるとドライアイやしみることがあるので
不便さを感じたら矯正をした方が良いです。
第三者から見れば、このような上眼瞼外反矯正の違いは
非常に微細な違いであり、
肉眼において大きな変化を感じることは
できないかもしれないが、
矯正手術に対する患者さんの
満足度は確実に高くなります。
 


