南青山鍼灸マッサージ治療室らるくのブログへようこそ!

 

 

 

らるくは、なるべくLGBTフレンドリーな環境でいたいと

 

考えている鍼灸院です。

 

たまに「どうして?」と聞かれることがあるので、

 

今日はこちらでその理由を書いてみようかな、と思います。

 

 

 

らるく院長は、鍼灸学校で教員の仕事もしています。

 

鍼灸学校で教えるためには鍼灸師の資格を取った後、

 

専門の教育機関で2年間勉強をして

 

教員資格を取る必要があります。

 

で、その教職課程を終えるタイミングで

 

「卒業論文」を作成することになるのですが…。

 

 

 

たまたま1学年上の先輩で

 

古代中国においてLGBTはどう扱われていたかを

 

卒論で発表している方がいました。

 

とても興味深い内容だと思ったので、

 

その先輩に

 

「古代中国のLGBTについての内容は、現在の医療には

 

どう反映されているとお考えですか?」と伺いました。

 

そしたら、「あくまで今回のテーマは古代中国のことなので、

 

現代については今回は研究していません」とのご回答。

 

うーん、古代の話も面白かったけど、

 

どうせなら今の医療の世界でLGBTを取り巻く問題って

 

どんなものがあるか知りたかったな…気になる。

 

と思った瞬間、

 

「あ!これを自分の卒論テーマにすればいいんだ!」と

 

ひらめいたわけです。

 

 

 

で、卒論を書くにあたり、まずはLGBT当事者の方に

 

インタビューをしたのですが、調べた結果

 

LGBTのうち「T」、つまりトランスジェンダーの方々が

 

医療を受ける上で障壁を感じているケースがあるということが

 

分かりました。

 

(※トランスジェンダーの方とは、一般的に

 

「心の性自認と身体的性特徴が一致しない状態の方」を指します)

 

そしてインタビューを通じて、一例として

 

「普段は男性として生活している女性の体を持った方が

 

婦人科系疾患にかかったため婦人科に行きたいが

 

他の患者や病院スタッフの目が気になるので行きづらい」などといった

 

不便さが今の医療現場にはある、などという実態に気づいたわけです。

 

そしてその論文作成を通じて、

 

「これはよろしくない。

 

自分で将来鍼灸院を開く時に何かできないだろうか?」

 

と思うようになっていったのです。

 

 

 

とは言え、正直僕自身はトランスジェンダーではありません。

 

当事者でもない人間がそんなことを考えるのは

 

自己満足なんじゃないか?という思いも常にありました。

 

そんな思いを直接インタビューした当事者の方に

 

ぶつけてみたところ、

 

「アライって言葉知ってますか?

 

「理解者」を表す言葉で、

 

当事者でなくても理解してます、という意思表示になる。

 

それを言うだけで安心する当事者もいる」

 

と言って頂けて、迷いが消えました。

 

 

 

開業するにあたり、師匠からは

 

「ベッド2台置ける物件の方がよい」と言われはしたものの

 

ベッド1台にこだわったのは、

 

1人の患者さんがいらしてる間は他の患者さんの目や耳が

 

ない状態を担保したかったからなんですよね。

 

トランスジェンダーの方は他の患者さんがいるのを

 

障壁に思うことがあるなら、それはそうならないようにしたいし。

 

 

 

それならなんで「トランスジェンダーフレンドリーじゃなくて

 

LGBT全般にフレンドリーなの?」と言われるかな?

 

やっぱりインタビューを通じて、鍼灸院では日々の愚痴も言いたい、

 

でも同性パートナーのことを他に聞いてる人がいるかもと思うと

 

話しづらいという当事者の方もいたりして、

 

それならLGBTフレンドリーとする方がいいかな?と思った次第でして。

 

 

 

今ではたまに「LGBT当事者です」と言って

 

いらしてくださる方もいたりして、

 

安心していらして頂けてると思うと

 

やっぱり嬉しいものです^^

 

 

 

すみません、今日はずいぶん長いブログになっちゃったな…。

 

 

 

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