マルコム・ビルソン教授のフォルテピアノワークショップ | Cheers!~在米ピアニスト日記~
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(ビルソンさんがフェニックスホールでのワークショップに使用したジョン・ブロードウッドのフォルテピアノ・イギリス式アクション。ちなみに京芸にあるウィーン式アクションとはびっくりするほど音色が違いました!) 



この2日間、1日目は学校、2日目は大阪のフェニックスホールで、マルコム・ビルソンさんによるフォルテピアノのワークショップがありました


まず、とにかくビルソンさんとの出会いは素晴らしい体験で、とても楽しく勉強になった2日間でした!

ビルソンさんを知ることができて良かったです。

何が1番良かったかって、彼の素晴らしい演奏を聴けたことはもちろんですが、今まで “モダンピアノの音が好き!モダンピアノが大好き!” だった私が、古典派以前のピアノ作品と古楽器に驚くほどの興味を持つことができたことです。

古典派以前のピアノ作品に今一共感できないでいたことがずっとずっと悩みでした。(この時代のオペラはもともと大好きです

色んな作品を弾いても聴いても心の奥の奥まで曲に入り込んでいけないし、曲や作曲家の背景などを勉強しても学校で色々なレクチャーを聴いても知識が増えるだけで、それが生き生きした演奏にはつながらない。。

こんなにも興味が持てないのはなぜだろうか、こんなピアニストいないよな、、
まだ若すぎるんだろうか、年をとれば自然と好きになる日が来るんだろうか、、
などと自分から真剣にピアノを弾きだした中学生の頃からずっと色々考えていたのです。

だから今、古楽器に興味を持てて、それによって古典派以前の音楽にも自然と興味がわいてきたことは、私自身とても嬉しいんです!

2日間でビルソンさんのハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンなどの演奏をたくさん聴いて、こんなに素敵な曲だったのか。。と改めて感動しましたキラキラ

今さら、と・・・遅すぎる発進かもしれませんが、これからの私のピアノ人生に大きな影響を与えたワークショップになったと思います。

これからの練習が楽しみです。

ビルソンさんに感謝感謝感謝!!!












ワークショップの題名は『楽譜の読み方について』。

マルコム・ビルソンさんは、現代にピアノフォルテの魅力を蘇らせたピアノフォルテの第一人者で、アメリカ生まれの素晴らしいピアニストです。

Malcolm Bilsonさんのウィキペディア(日本語のページが見つからなかったので英語ですがあせ

彼の音を聴いた瞬間に、18Cにタイムスリップしたような気分になりました。

指先が歌って踊っている!

モーツァルトとお友達だった!?と思うくらい、まるでモーツァルトを見たことがあるような演奏。


そして、楽譜を読む、ということがどういうものなのか、改めて考えさせられました。

アーティキュレーション、フレージング、音符と音符の間、音符の長さ、、色々考えるべき要素があって、単に音を読む作業ではありません。

この時代のこのスラーはどういう意味か、ここの八分音符の長さはどのくらい保つべきか、同じ四分音符でもこの場合はどのくらい伸ばすか、どんな表情なのか・・・などなど。


ビルソンさんは 楽譜を「読む」ということは、ロシア語を「読む」ということが、単にキリル文字を見て発音できることを指すわけではないように、その意味を理解し、背景を考え、文脈を辿り、行間を読むのと同じことだ と仰っています。




ピアノフォルテはモダンピアノの前進だからといって、決して不完全な楽器ではないということを再確認できました。

だって、モーツァルトなどその時代の作曲家は、その時代のピアノで作曲し、演奏していたわけですから・・・決して不完全なはずがありません、完成された一つの楽器です。

モダンピアノより音量は小さいしタッチによる音色の変化もつけにくそうですが、奏者の多彩なアーティキュレーションの変化やフレーズの作り方によって、とても躍動感のある音楽を奏でることができます!

素敵な楽器ですheart*

これからモダンピアノで古典派の曲を弾く時には(バッハやスカルラッティなど、チェンバロの時代の作曲家にも同じことが言えますが)当時のピアノでの表現をモダンピアノで再現するのか、モダンピアノの魅力を生かした表現で演奏するのか、良く勉強して、自分で “こういうコンセプトでこう弾いた” と説明できるくらいの勉強を重ねて弾けると良いなぁと思いました♪







連日、古楽器の温かい響きに包まれて、心穏やかに実りある時間を過ごせて幸せでした。

本当に素敵な2日間でした。

フェニックスホールでのレクチャーコンサートでももちろん、ビルソンさんはBRAVOでした。

機会があれば、またいつでも彼の演奏とお話を聴きに行きたいと思います

彼のCDも聴いてみよう。








やっぱり芸術って奥深い!

芸術って素敵だ!

そして良い人との出会いは、こんなにも幸せな気持ちになれるもんなんだなぁ!

今日はピアノ科の先生がリサイタルのリハーサルを学校の大合奏室でなさってて、それを聴けるのを楽しみにしていたのに、何だかタイミングが悪くて行けませんでした・・ショック涙

良い演奏家の音楽になるべくたくさん触れたいなぁ!

音楽にどっぷり浸かって日々過ごせることにすっごく幸せを感じています。

練習頑張ろう。






眠たい中、興奮さめ止まぬうちに書きたいこと書いたので文章がぐちゃぐちゃかもしれません











Rui