昨日の相棒の内村部長のように、生死の境をさ迷うと、人間が変わる人は確かにいます。
実際、私も病気で倒れて意識不明になり、三途の川の辺りまで行きました。
死んだ身内や友人が多数現れて、懐かしい話をしていました。
そこで、いろいろな食べ物や飲み物を出されました。
私は、古事記を読んでいます。
死者の出した飲み物、食べ物を口にしたら、命を落とす事を知っていました。
昌昭、まだ来るのは早い。
まだ、恵利華を未亡人にするでない。
祖父が現れて、私に言いました。
昌昭、こいつらは、鬼が化けて、お前の命を奪おうとしたのだ。
祖父が、軍刀を振りました。
身内や友人だった者が全て鬼になりました。
昌昭、他人を信じるな。
先ずは疑え。
お前は、善人過ぎる。
ただ、恵利華は信用して良い。
宮川の孫は、お前を唯一無二の男性と思っている。
そんな女房を泣かせるな。
そう言って、祖父に突き飛ばされました。
目を開けたら、全身に数本の管が刺さっていました。
ICUにいました。
ガラス越しに、恵利華がいました。
泣いて喜んでくれました。
それから、私は一層恵利華を愛しました。
そして、猜疑心は強くなりました。