先日、久しぶりに、行き付けのステーキハウスに行きました。
マスターとは、昔からの知り合いで、私に美味しいステーキの食べ方、見分け方を教えてくれた人です。
気分転換をしたいから、一人でカウンターで食べていました。
奥の方に、三人組がボックス席で食べていました。
酒に酔って、少し大きい声で会話していました。
静かな店内ですから、会話は全て聞こえて来ました。
若い女性が、マネージャーらしき人に言ってました。
あのCMに出たいんだよ。
どうにかならないの?
マネージャーは、連れの男性に頼んでいました。
どうか力を貸して下さいよ。
うちの事務所は、この娘を売り出したいんですよ。
頼まれた方も困っていました。
あの会社は、難しいよ。
面接する人が頑固だからね。
好みじゃないと、一発アウトだよ。
私、CMに出れるなら、寝ても良いから、話を通してくれませんか?
女性は、男性に頼んでいました。
声を聞いて、頼まれている人は、広告会社の人間だと分かりました。
マスター、あのテーブルに私からだと言って、赤ワインを一本出してくれる?
昌昭君、やるね。
マスターは、笑いながら赤ワインを届けてくれました。
暫くしたら、広告会社の人間が私の所に来ました。
真田さん、いらしたのですか?
慌てていました。
私、枕営業は嫌いだと伝えてくれない?
おたくも、変な事すると、本社の知り合いに連絡するよ。
この広告会社の役員は、私の親戚です。
真田さん、どうか、ご内密に願います。
広告会社の人間が席に戻ると、女性が私の所に来ようとしたけど、相手にしないで、ステーキハウスを出ました。
CMに出る為なら、何でもする。
そういうタレントは、確かに多いです。
私も部下には、不必要な接触は禁止しています。
一度でも関係を持ったら終わりです。
うちの会社のコンプライアンスは厳格です。
タレントとの距離感は必要です。
プライベートで仲良くしても、ビジネスは別の話ですから。