普通、クリスマスプレゼントは、ネックレス、指輪などの貴金属や、ドレスなどが多いです。
でも、亡き妻には変わった物をリクエストされた事が有ります。
初めての赤ちゃんを流産して、数年経った年の11月のある日の事です。
その日の夜の営みが終わった時に、恵利華に言われました。
昌昭さん、私、どうしても子供が欲しいの。
私と昌昭さんの愛の結晶が欲しいの。
クリスマスイブまで、禁欲して下さい。
今のリズムなら、クリスマスイブが妊娠する確率が高いから、その時に、腰が抜けるまで、私を愛して下さい。
真顔で言われました。
恵利華は、ナースです。
しかも、産婦人科の病棟のナースです。
妊娠についての知識は、誰よりも詳しいです。
最愛の女性の頼みです。
私も、自分の子供が欲しいと思っていました。
クリスマスイブは、有名ホテルのスィートルームは押さえて有りました。
12月20日から、毎日の夕食が露骨なまでに精の付く物になりました。
ステーキ、うなぎ、ニンニク料理、スッポン料理。
クリスマスイブの当日は、フレンチのフルコースです。
一応、CHANELのバッグをプレゼントしました。
恵利華は、素直に喜んでプレゼントを受け取りました。
精力の強かった頃だから、3時間くらい頑張っていました。
私は、翌日は普通に起きましたけど、恵利華は腰が抜けて、立てない状況でした。
しかし、本当に妊娠するとは思っていませんでした。
節分の日に、妊娠が判明しました。
でも、この幸福は長くは続きませんでした。
恵利華が、アクシデントで、階段から転落したのです。
両手に、荷物を持って病院の中を歩いていました。
重い物ではなかったけど、うち所が悪かったです。
恵利華は、泣いて私に謝りました。
私は、アクシデントだから仕方ないと言って、恵利華を責めなかったです。
今は、身体を大切にする事を優先するんだ。
そう言って慰めました。
クリスマスには、いろいろな思い出が有ります。
しかし、良い思い出は少ないです。