石油王の出してくれた、料理はグルメの私を満足させる物でした。
料理を食べながら、四方山話をしていました。
しかし、これはある種のテストでした。
石油業界についての問題点や、改善すべき点を発言するように、仕向けられました。
例として言うなら、日本からオイルメジャーが撤退した理由や、民族系3社の展望を聞かれました。
さらに、これからの政治、経済、軍事問題も聞かれました。
石油王は、論戦好きと紹介してくれた方から聞いていました。
しかし、これほどの長時間、多岐に渡って話し合いになるとは思わなかったです。

しかし、テストはこれだけで終わりませんでした。
私、氷川、前田。
それぞれに個室のベッドルームが用意されていました。
私も、いろいろなホテルのスィートルームに宿泊しましたけど、これほどの豪華で寝心地の良いベッドは無かったです。
私が寝ようとしたら、誰かが入って来ました。
無言で入って来たから、盗賊かと思って、首筋に備前長船を付けました。
私は、盗賊では有りません。
貴方に抱かれに来ました。
たどたどしい日本語で言われました。
そう言って、バスローブを脱いで裸になりました。
アラブの女性は、初めてでした。
そう言えば、石油王は最後に妙な事を言ってました。
ミスター真田は、武士の家柄ですね。
その衣装が示すように。
そう言って、笑っていた事を思い出しました。

据え膳喰わぬは、男の恥

私は、腹をくくりました。
アラブの美女は、媚薬を塗っていました。
激しい肉弾戦でした。
最後に私が勝ちました。
翌朝、起きたら女性は消えていました。
朝食の時、石油王に言われました。
ミスター真田、あの女性を満足させた貴方はサムライです。
彼女は、一晩1万ドルのコールガールです。
悔しいけど、満足したと言って帰りましたよ。
ミスター真田、また会いましょう。
朝食後に、そう言われて別れました。
ドバイ支社に、私宛てのFAXが来ていました。
商談は、成立しました。
タフな交渉だったけど、成功して良かったです。
私達がロンドンに向かう為に、空港に行きました。
一人の女性が接近して来ました。
ミスター真田、またドバイに来たら、コールしてね。
昨夜のコールガールが、私にアドレスの書いたメモを渡しました。
でも、多分、もう会う事は無いでしょうね。