俗に言う、石油王。
めったに姿を見せない超大物。
私の会社でも、実際に会うのは私が初めてです。
名前も、姿も幻の存在です。
私も、いろいろなルートを複数通してやっと会えました。
普通に会っては面白くない。
どうせ会うなら、奇をてらう方が意表を突けます。
私は、ドバイ支社に、フルスモークのアルファードを用意させました。
今回の対面が決まってから、ある衣装を手配していました。
私は、従三位の装束を用意させました。
氷川には、十二単を用意しました。
石油王は、親日家ですから、日本の文化には造詣が深いです。
そして、日本語を流暢に話せる事も調べています。
石油王の迎えの車に先導されて、豪邸に向かいました。
ボディーガードの前田が車を運転しました。
私と氷川は、車内で下着を着替えました。
大雑把に着替えて、豪邸に着いてから、仕上げをしました。
車が玄関に着いた時には、石油王自ら出迎えてくれました。
前田が、ドアを開けてくれました。
私の姿を見て、石油王は驚きました。
めったに見れない、公卿の正装です。
我が家の極官は、従三位参議。
この地位まで出世した先祖はいます。
さらに、氷川の十二単は、夏色仕様です。
ミスター真田、やはり君は、ただ者じゃないね。
私は、君を気に入ったよ。
それから、豪邸を案内されました。
今まで、いろいろな人の豪邸を見ているけど、これほどの豪邸は初めてです。
年収が、兆単位の人間の放つオーラは、別格でした。
食事も、贅を尽くした物が並びました。
私が、食事をセーブしている事も知っていました。
私のパーソナルデータを調べていました。
食事の後の商談は、ハードでしたが、成果は有りました。
昨夜は、石油王の豪邸に泊まりました。
リッツ・カールトンより豪華な寝室には、肝を抜かれました。