本社には、社長室の手前に、秘書課が有ります。
ここで、アポを確認して社長室に入る事が出来ます。
私が行くと、大概、課長の高木が出て来て、少し雑談を強要されてから、社長室に入ります。
しかし、他の社員が行くと、塩沢佐紀と言う主任が担当します。
見た目は、確かに綺麗です。
所作も、見事です。
しかし、格言通りの女なんです。
綺麗な花には、トゲが有る。
塩沢のトゲは、毒刺なんです。
この毒刺に、何人の社員が犠牲になっただろうか?
しかも、塩沢は、桐沢陽子といとこ関係に当たり、社長の血縁なんです。
地方から、本社に研修に来る社員が犠牲になります。
地方には、いないタイプの美女に、酒に誘われて、断る人間は少ないです。
酒の後に、高級ホテルのスィートルームで、メイクラブに持ち込みます。
その、翌日に塩沢は、相手に言います。
私と、本気で交際してくれるよね?
遊びなんて言わせないわよ。
男は、蒼くなります。
塩沢は、婚約者がいる男性を狙って声をかけるのです。
男は、塩沢の言う金額を払うそうです。
そして、他言しない事を約束させるそうです。
社長の身内と喧嘩する根性あるのは、私と鶴田さんくらいかな?
そんな事を知らない若手社員が、理想の花嫁候補の投票で、秘書課で一番得票したのが、塩沢でした。
たまに、高木がいない時に、社長室に行こうとすると、塩沢が対応します。
今日は、課長が不在ですから、私が担当します。
真田部長、今度飲みに行きませんか?
儀礼的に言ってくるから、なかなかの根性です。
塩沢、そんな事したら、高木がどうするか分かるだろ?
そうでしたね。
満面の笑みで、誤魔化す仕草が、まさに悪女です。
被害者が訴えないから、社長も黙っています。
しかし、社長も、転勤させたいけど、逆に地方で何をするか分からないから怖いと言っていました。
私も、被害者が誰なのか分からないから騒げないです。
私は、タイプじゃないけど、塩沢はセクシーなのは事実です。
自分の美しさを最大限に利用するタランチュラのような女です。