ゴールデンウィークだけあって、観光地にはいろいろな車が来ます。
これから東京本社に向かう為に、八ヶ岳サービスエリアにいました。
私がジャガーに乗ろうとしたら、真田君久しぶりだね。
オーナーや、沢田さんの友人で、大のカーマニアの井上さんでした。
こないだ、伊豆の大将や沢田に勝ったらしいね。
このビッグキャットも、あの大将の車かな?
私には、買えない車ですよ。
井上さんの車は、どれですか?
私は、バイパーだよ。
そう言えば、沢田のフェラーリ、修理代が200万だと言っていたよ。
あいつのガレージには、まだ数台スポーツカーがあるから、大してショックないみたいだよ。
あいつの別荘は、温泉が良いから寛げたよ。
では、私は本社に向かいます。
そう言って、ジャガーを走らせました。
暫くしたら、後ろからパッシングされました。
バイパーがパッシングして来たのです。
8400cc、V10 640馬力のFRです。
本当にじゃじゃ馬と言う表現が適切です。
井上さんは、プレッシャーを掛けて来ました。
沢田さんから話を聞いているのでしょう。
早い時間でしたから、車は少ない状態でした。
仕掛けてくるポイントは、想定していました。
そこを潰せば逃げ切れます。
バイパーがジャガーのスリップストリームから出ようとした瞬間に、4輪ドリフトしてラインを塞ぎました。
この場合は、同じように4輪ドリフトをするしか避ける方法は有りません。
しかし、ライン取りが甘かった井上さんは、スピンしました。
私は、談合坂パーキングエリアに止まりました。
二分くらいして、井上さんは来ました。
真田君、そう言えば、君はサーキット走行したりして、ライセンス持っていたんだよね?
井上さんは、私を甘く見ていました。
まさか、ビッグキャットを4輪ドリフトさせるとは、思わなかったよ。
今回は、私の負けだよ。
沢田の気持ちが分かったよ。
そう言って、苦笑いしました。
私も、ここからは、大人しく走りました。
8時には、本社に着いていました。
朝からバトルすると、異常なテンションになるから、疲れます。
バイパーは、思ったよりコーナーが速い事に驚きました。