あの悲劇から、満七年の月日が流れました。
最愛の妻を喪い過ごした七年。
心から笑えた事は一度もなかったです。
いろいろな人との出逢いは有りました。
でも、どうしても恵利華と比べてしまいます。
交通死亡事故での加害者が死刑になった前列は有りません。
計画的では亡いから死刑にはならないと、会社の顧問弁護士から聞いた事が有ります。
恵利華の妹さん、優利華さんは、結婚して子供がいます。
ある意味、それも辛い現実です。
恵利華のお祖母さんは亡くなったけど、お祖父さんの喜助さんは、今も元気です。
私の妻の七回忌ですから、身内が参列してくれました。
一族の総帥、宗家の出席は、場を引き締めました。
元、議員ですから威厳が有ります。
さらに、県会議員や市役所の部長、警察の警視長のキャリア警察官も参列してくれました。
厳かですが、短い時間の法要でした。
駐車場には、アゥディ、ベントレーのリムジン、ベンツのリムジン、キャデラックのリムジンが並びました。
寺の住職が驚いていました。
まさか、ヤーサンじゃないですよね?
恵利華の父親に聞いたそうです。
3回忌以来、喜助さんに会いました。
昌昭様、連隊長閣下の年齢を越えて生きてしまいましたよ。
そう言って、涙をこぼしました。
本当に恵利華は、済まない事をしました。
替われる物なら、この私が死んで、恵利華を生き返らせたいです。
そう言ってくれました。
優利華さんの結婚式にも、身内として招待して貰いました。
本当に、亡き妻、恵利華に似て美人です。
会話していると、恵利華と会話している錯覚を覚えてしまいます。
死んだ人は、甦らない事は分かっています。
しかし、悔しい気持ちと、怒りは七年経っても収まらないのは事実です。
もし、許されるなら、私の手で、加害者を射殺したいです。
わざと苦しむ場所に命中させて、ジワジワと殺したいです。
そうでもしないと、私の心の傷は癒えないでしょう。