今の日本で、本当に殺すか、殺されるかの行為は、狩猟だけです。
しかも、相手は野生動物。
フィールドは、大自然の中です。
狩猟は、前の日からの準備も大切です。
見切りと言って、前日に狩猟ポイントを巡回して、どの辺りに足跡があるかを確認します。
その時に、何人人員を配置するかを考えます。
前日の入浴は、ボディソープは使えません。
翌日、匂いが残りますから、野生動物に気付かれます。
ハンティングウェアには、草の汁を着けて洗剤の匂いを消します。
最低でも、これくらいの準備は必要です。
狩猟は、待ち伏せ方式と、移動方式が有ります。
勢子と、猟犬が獲物を追い出して、待ち伏せしたハンターが射撃する方式と、皆で移動しながら、獲物を撃つ方式が有ります。
待ち伏せは、忍耐力が要求されます。
場合によっては、氷点下で、じっと待つ事も有ります。
さらに、他の獲物が現れる事も有ります。
背後から、鹿が襲った例も有ります。
狩猟の時は、寸時も油断大敵なんです。
移動方式は、誤射の危険物が有ります。
二メートルを越える雑草の中を歩いていると、仲間の服は、全く見えない状況になります。
半径5メートル以内で、物音がしたら、その方向に撃ちます。
撃つ前に、インカムで会話してからが鉄則です。
しかし、不幸な事に、インカムが故障していて、伝わらない事もあり、誤射で仲間を撃ってしまった人もいます。
過失致死で、執行猶予が出ましたけど、引っ越したそうです。
毎年、全国のどこかで、このような悲劇は起きています。
狩猟には、慣れが必要です。
ライフルの反動に、慣れる事。
緊張と恐怖に慣れる事。
自分が動物の命を奪う罪悪感に慣れる事。
それが出来ないなら、狩猟はしない事です。
皆さんが思っているより、狩猟はハードです。
危険です。
そして、体力と精神力を要求されます。
100キロを越える、猪が自分目掛けて突進してくる恐怖は、筆舌には尽くせない恐怖でした。
眉間を狙って、命中したから、助かりました。
外していたら、命を落とすか、半身不随です。
狩猟は、それだけのリスクがあるのです。