今はやらなくなりましたが、昔は教授回診と言う下らないセレモニーが本当に有りました。
私の前の主治医も内科部長で教授でしたから、入院している時に、教授回診を二回見ました。
テレビ同様、清水教授の内科回診を行いますから、患者さんは、ベッドで安静にして下さい。
と言う、アナウンスが流れます。
教授が先頭を歩いて、准教授以下の医師が金魚の糞のようについて来ます。
患者の主治医が説明して、教授が一言言って次の患者に移動します。
いつもはにこやかな医師が、この時ばかりは尊大に見えました。
私の順番になった時は、退院予定日を言って終わりました。
退院して、外来で教授に診察を受けた時に、教授に聞きました。
先生、あの行列は無駄じゃないの?
君には、分からないだろうけど、あの行列が教授のステータスなんだよ。
あの快感は、やらないと分からないだろう。
権威の象徴、それが教授回診なんです。