私が沙保里と出会ったのは、私が高2で、沙保里は中3でした。
喘息がある生徒しか入れない養護学校でした。
私は、その当時はほとんど喘息発作は起こらない状態でした。
しかし、沙保里はたまに発作を出して病棟で点滴を受けてから登校する事もありました。
養護学校に通う条件は、国立病院に入院する事でした。
病院は、寮のような側面もありました。
私と沙保里は、病棟は違いました。
高校生は、成人病棟で一般人と同じ生活をします。
私も中学生までは、小児病棟にいました。
沙保里は小児病棟でした。
喘息患者には、2つのケースが有ります。
太い人か細い人か
体質上、私と沙保里は太りにくいと言われていました。
私と沙保里が会話するようになったのは、バレーボールの練習中に、沙保里が発作を起こしたから、保健室までお姫様抱っこして運んだ事がきっかけでした。
沙保里は、目立たないタイプの娘でした。
無口で大人しい。
それが私の沙保里に対する印象でした。
真田先輩、すいません。
沙保里が、苦しい息の中で言いました。
喘息発作の時は、あまり喋りたくないのですが、沙保里は私に話しかけました。
発作が収まったら、またバレーボールを教えて下さい。
分かった、教えてやるから、今は、安静にしていろよ。
そう言ってから、私は保健の先生をよびに職員室に向かいました。
この会話が、私と沙保里の最初の会話でした。