昔話を全て嘘だと思っていませんか?
でも、古代からの書物には役立つ事、本当の事もあるのです。
私の従兄弟が恋人を亡くしました。
私が見ても非の打ちようが無い、完璧な美女でした。
従兄弟の昌司の落ち込み方は尋常では有りませんでした。
相手の美紀さんの両親も昌司との結婚を認めていて、婚約、結納のスケジュールも決まり、本来なら結婚式場をいろいろ見る予定でした。
昌司は、私の従兄弟だけあってグルメです。
美紀さんの手料理は、プロ並みで、一度私も二人の家に招かれてカルボナーラを振る舞われました。
驚くほど上手でした。
カルボナーラは、卵の黄身しか使わず、ベーコンの焼き具合も絶妙でした。
昌司が悲嘆にくれていたので、美紀さんの霊が現れました。
そして、禁断の手料理を作りました。
昌司は、それを食べてしまいました。
更に、死者と性行為をしてしまいました。
美紀さんは、満面の笑みを浮かべました。
昌司さん、貴方は、私の手料理も私も食べました。
貴方も私と一緒に三途の川を渡るのよ。
食べたご飯の水は、三途の川の水なのよ。
翌日昌司は、死体で発見されました。
死因は、急性心筋梗塞だと聞いています。
それは、あくまで表向きです。
昌司の霊が私の枕元で後悔していました。
死者の手料理を食べると本当に死ぬんだな。
でも、美紀とあの世で一緒に暮らせるなら、それも良いかな。
そう言って昌司の霊は消えました。
しかし、手料理を作ったのは本当に美紀さんの霊かな?
昌司の事を愛していたなら、まだ生きていて欲しいと願うのでは?
私は、悪霊に取りつかれた可能性も否定出来ないでいます。
全ては、49日が過ぎてから分かります。