人材紹介という仕事をしていると、日々さまざまな人と出会い、人生の岐路に立ち会う機会をいただきます。
それはとても光栄なことであると同時に、大きな責任を伴う仕事でもあります。

今日、ある方から久しぶりにご連絡をいただきました。
以前、転職をサポートさせていただいた方で、当時はご本人もいろいろと迷いや不安を抱えていた時期でした。

仕事のこと、将来のこと、ご家庭のこと。
何を優先すべきか、何を信じて進めばいいのか。
面談の中でたくさんの葛藤を共有していただき、僕もできる限り丁寧に向き合ってきたつもりでした。

それから月日が経ち、その方は新しい職場で順調に成果を上げ、なんと年収も当時から大きく上がったそうです。
ご自身でも驚くようなスピードで評価されていて、日々充実していると。
そのご報告だけでも十分すぎるほど嬉しかったのですが、メッセージの最後に、こんな言葉が添えられていました。

「あなたがいてくれたから今の自分があります。あの時の言葉と関わりが、ずっと心に残っています。」
「あなたには、僕よりもずっと前にいてほしい、もっと稼いでいてほしい。そう心から思っています。」

その一文を読んだ瞬間、胸の奥が静かに熱くなりました。
営業という仕事柄、どうしても数字や成果に追われる日々が続く中で、つい「自分は何のためにこの仕事をしているのか」を見失いかける時があります。
そんな時に、こうした言葉をいただくと、自分がやってきたことは間違っていなかったのかもしれないと、そっと背中を押されたような気持ちになります。

「支援する」という言葉は、どこか上からのように響くこともあります。
でも実際には、こちらが力を貸しているつもりで、実は相手の言葉や姿勢に心を支えられていた。
そんな瞬間が、この仕事にはたくさんあります。

ふと思い出したのは、ドラマ『白い巨塔』の名シーン。
患者を診ていた医師が大学病院を後にすることを余儀なくされ、数日後にこのような場面があります。

「救っていたのは私の方だと思っていた。でも、患者によって救われていたのは私の方でした。」

まさに今の自分がそうでした。

どんな仕事にも迷いや疲れはつきものですが、
誰かの人生に少しでも関われたという実感は、何よりも強い原動力になるのだと、あらためて教えていただいた一日でした。

自分が誰かを支えているのではなく、
ともに前に進んでいく過程の中で、
互いに力を分け合っているのかもしれません。

改めて、仕事と向き合う意味を見つめ直すことができました。感謝とともに、明日も誠実に、丁寧に邁進して参ります。