Nコーチは、ハルが幼稚園の時から指導して下さった方なので、ハルの性格やプレースタイルをよく理解してくれている。
このNコーチこそがハルにニュージーランドを勧めてくれた張本人。
そして、そのNコーチの息子さんが今年ニュージーランドの高校を卒業されたのだが、かねてから
「ハルにはニュージーランドが合うと思う。絶対に留学させてやって欲しい」
と言っていた。
息子さんが留学された当時はまだ小学生だったハルを、海外留学させるなんて全くイメージがつかなかったが、去年の夏に短期留学に行かせてみて、Nコーチの目に狂いはなかったのだと実感した。
そして、このNコーチから、ハルが長期留学するにあたり、ニュージーランドのローカルな情報を得られるWebサイトをとてもたくさん教えてもらった。
「よくご存知ですね!」
というと、
「自分で情報を集めないと子供の様子が全く分からんからね」
と、穏やかに微笑んだ。
これを聞くまで、私たちは息子さんの事はエージェントに任せて見守るスタンスだと思っていた。とても淡々とした人で、息子さんが留学していた時も、決してネガティブな事を言わず「なるようになるわ」ぐらいに、ドンと構えているように見えていた。
でも、どの親も、タイプは違えどそれ程までに子供を常に気にしているのだと、やけに親近感を抱いた。
ある日、Nコーチが、ハルの留学する高校が発信しているFacebookの動画の片隅にハルを発見したと連絡をくれた。
旦那はんと早速その動画を見てみる。短い動画を再生し、息を潜めて目を皿のようにしてその姿を探す。
いたっ!瞬きをしたら見落としそうな、他人なら気付かないほどのコンマ何秒にハルが映っていた。
ちょうどこの日、学校の中庭で小児がんのチャリティーイベントが開催されていて、希望者が順番に坊主になっている様子を動画にし、配信していたのだが、ハルはその坊主にされている人の後方でニヤニヤ友達と話をしている所が映り込んでいた。
ほんのコンマ数秒、ピントも合っていない小さな小さなハルを何度も何度も見た。だって動くハルを見るの2ヶ月ぶりだもの。
Nコーチも、息子さんが留学をしていた3年間いつもこうやって我が子の姿を探し続けたのかと思うと涙が出そうだった。
そして、その日の晩、ハルからLINEが来た。
「坊主になった」
えっ?!ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ!!
「何かしたん?」
坊主=やらかした感
のイメージを払拭出来ないthe日本人の私は思わず問う。
すると
「Facebook見た?小児がんのチャリティーで希望者が坊主になるやつ」
あっ💡昼間、散々見た動画やん!
「見た見た!ハルが坊主にされてる様子は映ってなかったけど」
「それで坊主にしてもらった」
「ほほぉ、いいやん。写真プリーズ

」
すると、すぐに写真が届いた。
何でこの写真?頭頂部のみ
後日、エージェントの方から送られてきた、引きの写真で彼の全体像をやっと確認した。
時間のない散髪は、見事な虎刈りとなっていた。
またアントニオに散髪してもらっておくれ

