数日前に、友人から転送されて来た記事を興味深く読んだ。仕事の面においてだけでなく、ブロガー初心者としても、記事に書かれた出来事から学ぶことが大いにあるからだ。
記事はアメリカでPRと広報に従事する人たちの間でちょっとした話題になっているようだ。その記事を要約するとこう言うことになる。
話題の主人公J.アンドリュー氏はニューヨークに本社を置く米国有数のPR会社Ketchum(ケッチャム)社の副社長を務める。アンドリュー氏は、言うならば、ソーシャルメディアのエクスパートでもある。
彼は得意先フェデックス社の広報社員たちに、ソーシャルメディアとの付き合い方についてプレゼンテーションをするため、アトランタからメンフィスに本社を置くフェデックス社に飛んだ。
ソーシャルメディアとは大まかにブログ、FaceBookやMiXiなどのSNS的オンラインメディアのことを指す。
さて、メンフィスに到着して数時間後、アンドリュー氏は自身がメンバーになっているミニブログサイトの「ツィッター」(Twitter)にコメントを残した。
Facebookにも似たような機能が付いているが、「ツィッター」は、自分がその時の行動を140文字以内にまとめて随時更新できるミニブログ専用サイトである。更新内容をアメンバーになっている友人、同僚あるいは家族が読むことができる。更新を読んで、「あ、あいつは今ロンドンにいるんだ」、「彼女が今『XXX』を読んでいるんだ」とその人のリアルタイムに近い近況を知ることができる。もちろん、その人の「状況」に対して、たとえば「ロンドンの天気はどう?」、「あ、その本、私も読みたかった。面白い?」といったコメントをサイトに残すこともできる。
「それがどうしたというんだ」と思ってしまうこのオバサン根性はさておき
、ミニブログは確実に人と人をコネクトする新しいコミュニケーションツールになり、そして新しいコミュニケーションスタイルを作り出している。アンドリュー氏が実名で出したコメントとは:
「正直に告白すると、僕は今頭を搔きむしりながら“こんなところに住むことになったら死んじゃう”と思ってしまうような町に来ている。」
(“True confession but I’m in one of those towns where I scratch my head and say, ‘I would die if I had to live here.’”)
私はアトランタにもメンフィスにも行ったことがない。だから、メンフィスがどんな町なのか見当もつかない。メンフィスってよほど退屈なところかなぁと、そのコメントを読んだ時に思った。
そのコメントが運悪くフェデックス社のある広報部社員の目に入ってしまった。その社員はアンドリュー氏のコメントを会社の役員にも見せた。
さぁ、大変。フェデックス社の社員たちは、会社の本部そして創始者の出身地でもあるメンフィスにどうやらかなりの誇りを持っていたようだ。アンドリュー.氏のネガティブなコメントを不快に思い、代表の一人が早速反論のことばをネットに掲載した。その文書は、フェデックス社がケッチャム社との契約を打ち切ることさえを示唆した。
この話はネットで広がり、今でも激しく議論さている。この話を取り上げたあるサイトの自己申告によると、ページのヒット数がなんと200万回にも上ったという。
アンドリュー氏はのち自身のブログに、例の発言は、メンフィスのある店で受けた不愉快な扱い方に対しての発言だったと釈明したそうだ。しかし、そのブログはずっとアクセス不可能になっているため、私自身はそのコメントを読んでいない。
個人の「ぼやき」がビジネス・クライシスまでに発展するとは.........アンドリュー氏本人は今頃後悔の念に責められているのであろう。
もし、記事に書かれたように、フェデックス社が実際にコメントをネット上で発表したのであれば、個人的にフェデックス社がとった行動は少々過剰反応で、スマートではなかったと感じる。というのは、潜在顧客でもある読者がフェデックス社のコメントにネガティブな感情を抱き兼ねないからだ。それよりも、アンドリュー氏個人宛てに手紙を送りメッセージを伝えた方が、一流企業の倫理思惟、尊厳と礼儀をわきまえた姿勢を彼に示すことができたのであろう。
アンドリュー氏はただメンフィス市に対する個人的の感想を述べただけのことだった。それは私が中国で、煙草の煙ぶんぶん、そして悪臭が充満したローカル列車に5時間も揺られて内陸にある小さな町に出張した時、「もう2度どこの町に来たくない」と思ったのと似たような気持だったと、私は解釈する。
それがどうしたというんだ?
しかし、彼が犯した「しまった!」ミスといのは、その気持ちを「WWW」に載せて「宣伝」してしまったことだ。
アンドリュー氏は言うならば、広報のプロ。彼は、、ソーシャルメディアとの付き合い方についてプレゼンテーションをするためフェデックス社に出向いたのだ。彼はソーシャルメディアについて深い知識と豊富な経験を持っているはず。その正と負の威力そしてリスクを重々承知していたはず。にも拘らず、不覚にも大のお得意さんの膝元でつばを吐くようなことをしてしまった。
そして、その「不覚」のつけは大きかった......彼の首は......
あ!もうこんな時間!また話が長くなってしまったね。

引っ張るつもりはないが、そろそろ美顔パックして寝なくちゃ
。
では、今夜はこの辺で。
たかがブログ、されどブログ ②
