松原靖樹さんの『プレミア会員サービス』の今月の配信動画、

ついにきたよ、「家族トーク@セミナーフェスタ大阪」が。


 


もう、感慨深くしみじみと観ました。このトーク、目の前で聞いたのよ。



「後にも先にもこの話をするのは今日が最後」と、松原さんが最初に言う。

このすんごいファッションで何を話し出すのやら、と思っていたら

「家族について、話します」とおっしゃった。会場がざわめいたよ。



なぜか?松原さんは家族について語らないのではないか?と

なんとなく思ってたんじゃないかな、みんな。私も含めて。



起業女性の最初の関門としてあるのが「家族をないがしろにしてはいけない」という砦。

そこを血だらけになって乗り越えたならば「家族を振り返ってはならない」のではないか、

と、前だけを見て進む。

そうしないと、起業女性として一人前になれないのではないか、

だからこそ、その先にいる松原さんはすでに家族については語らないだろう、と

なんとなく思っていた。



だけど、なぜ「家族」の屍を踏まないと起業女性として成功しないのだろう?

それが「成功」なのだろうか?

そう思い始めたときに、松原さんの口から「家族」が語られる。

砦としてでも踏み台としてでもなく、一番近くにある光でなくてはならない

家族について。



「『良き家族』という概念に、人は囚われて

その概念に自分たちを当てはめようとしがちだ」
と松原さんは話す。

『良き家族』という使い古された台本を持って舞台に上がり、「良い親」「良い母」「良い子ども」役を

せっせと演じて満足することが家庭生活だ、と信じて疑わない。



しかし、実際には

「家族であっても、ひとりひとりが個性なのだ。」

家族のメンバーすべての個性が生かされ、その家族が輝いていなければ

家族としてそこにある意味がない。



家族を演じることが、家族をするということではない。

それぞれが個性を十分生かせるように工夫し、主張しあい、思いあう場が家族だ。




成功した人は、家族を無視できる人で、それが「強さ」なのだと

私は思いたがっていた。

それが強さならそんな強さはいらないから、私は成功しないのだ、という言い訳にもなった。

だけど、起業家だろうが誰だろうが、家族を無視していい人など、どこにもいない。


壇上ですんごいファッションで大阪負けしてないこの松原氏も、家族の背中を見つめ続けない日はないのだ、と

その姿に似合わぬ(すみません)情の深さや、人としてのほろ苦さを感じながら

聞いていた覚えがあります。



トークの終盤に松原さんは再度「この話をするのはおそらく最後」と言ってます。

おそらく、このテーマを何度も語れば月並みに聞こえてしまうからではないか、と。



一期一会、のトークでした。



もう一度、このトークを聞けたのは『会員サービス』の恩恵なんですけどね。

9月分の『プレミア会員サービス』申し込み締め切りは8月31日までです。