風邪ひきでしょうか、ぼやーっと微熱が続いています。

今日の仕事は休んで、現職場は明日出勤して終了。

ラストスパートの疲れかな?


というわけで、

午前中はおとなしくブログでも書きます。

午後は就活の説明会だし(ちょうど行きたかったのがあったので、予定入れた。入れるか?)。



昨日は、最近入手したこの本

心を知る技術/フォレスト出版
¥1,785
Amazon.co.jp

を、通して読みました。


非常に面白かったです。


本の構成は、

前半が「価値観の優先順位」について、

後半が「バランスを取るためのメソッド」について。


前半で、自分が何に価値観をおいていて、

その価値観の優先順位がどうなっているのか

書き出しながら調べていきます。

これが、めんどくさいのですが

やってみるとおもしろい。

私の場合の「価値観の優先順位」上から3つは


人間関係の尊重、家庭での教育、精神のバランスと調和


でした。

一方、リーダーシップについては、取るほうも取られるほうも

優先順位が低い。

どおりで一匹狼だよな。

どっかの山の中で精神と生活についてコツコツ考えるような

庵でも結びたい(引退した僧か)。




後半は、ものすごくこまこまとした作業が続きます。

ぶっちゃけ、私は通して読んで「これやるの?めんど」と思いました。

ざっくりまとめると、


ある対象の「好きなところ」と「嫌いなところ」を同じ量だけ挙げて、

その「好きなところ」も「嫌いなところ」も同じ量だけ自分も持っていることを確認する


という作業を、コツコツコツコツ続けるということです。


好きとか嫌いとかいうのは、人と人との価値観の優先順位の違いから生まれる感情なので、

ある対象にとって優先順位の高い価値観と、自分にとって優先順位の低い価値観を結び付け、

またその逆もやって、

ある対象と自分との総和でどんな価値観も同じ順位にする、という作業です。コツコツ。



この作業、多分一人でやってると嫌になると思います。

一番続きそうなのは、人が愚痴っている時に、だれか別の人が

「何が嫌なの?他には?他には?

でもそれでもちょっとは良かったなと思うこともあるでしょ?ほら?他には?」

と延々と気が済むまで聞いてあげるのが良さそうです。

逆に

「それがそんなに好きなの?他には?

でもそうは言っても嫌なとこもあるでしょ?」という作業も必要なのだそうですが、

これは多分人に言われると切れそうなので、一人でやったほうが良さそうです。




この作業だけ見てると「何のためにやってるんだろ?」と

虚しくなりそうでしたが、

最後の章「人間関係の3つの法則」を読んで、一気に腑に落ちました。

その3つの法則とは


〇エネルギーは増えることも減ることもない、「保存の法則」

〇極端に走ったときは同様にその反対も経験している「両極端の法則」

〇どんな作用にも大きさが等しく反対向きの力が働く「バランスの法則」


とのこと。


つまり、いろんな瞬間ではいろんなところに居るとしても、


全ては、中心軸・ニュートラルに向かっている。


右に左に揺れても、力は常に中心に向かっていて

過去や未来を思う時は、今に意識を引き戻す力が働く。

プラスとマイナスは総計すると常にゼロ。

全ての瞬間において共時性(シンクロニシティ)とバランスが働いていて

あらゆる現象は、中心に、今に向かっている。



パッと見「今が幸せなら明日は不幸になるの?」というがっかりした感じに見えるが、

そうではなく、

「今この瞬間に、幸せも不幸も同じ量存在し、

次の瞬間も、同じ量の幸せと不幸が常に同じ量存在する」が、ずーーーっと続くから

そのつもりで人生やってろな、という考え方です、多分。



ここまで読んで、私が感じたのは

「人間、出来ることって一つしかないな、

それは何が起こっても、ただただ現象を受け止めること。

努力のしどころがあるとすれば、

起こっていることをただありのまま受け止める度量をどれだけ持てるか、だな」ということ。

不変なエネルギーの、そのもともとの大きさが増えてもOKな度量、

それを「器の大きさ」というんだね、と

再確認しました。


心を知る技術/フォレスト出版
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自己啓発本ではなかったです、

それが良かった。