夏至の昨日はたまたま休みで、


以前図書館で借りたままになっていた本を


一日ゆっくり読んでいました。


わたしのはたらき/弘文堂
¥1,890
Amazon.co.jp

自分の仕事を考える3日間 ・I/弘文堂
¥1,890
Amazon.co.jp


働き方研究家の西村佳哲さんが、


「自分の仕事」を育てている人たちと話をしていく


対談集です。


とても興味深かったです。




「究極の下請け」であるサラリーマン(本中から)の私が


こういう本を読むと、つい


「自分らしい仕事なんて、変人じゃないとできないよなぁ」と


拗ねてしまう。


拗ねながらも、感性を麻痺させないで働ける仕事に


憧れ続けたりもする。





「成り行き」についての記述に


心ひかれた。



『過去に自分が出した宿題にこたえるように現在の自分を生きたり、


バックキャスティング的に逆算して、将来の自分に促されて生きることもできる。


けど、力を出せるのはこの瞬間だけだ。


過去はもちろん変えられないし、未来もまだ変えられない。


わたしたちが関わることができるのは、今だけである。


そう思うと、「成り行き」で想いや工夫を積み重ねていくのは、


実は極めて現実的で、エコロジカルなやり方なんじゃないかと思う。』


(「自分の仕事を考える3日間」より)



過去と未来の不安に備えて今を生きるのが


当たり前になってしまっているが、


それは頭をグルグル使ってとっても疲れる生き方だ。



『ナルシストは、他人のお金やエネルギーを


いかに自分のために使うか考えている人』という記述もでてくる。


私はナルシストが大の苦手なのに、


よくナルシストに絡まれた。


思うに、自分もナルシストも


「過去と未来の不安」に膨大なエネルギーを消費して


エネルギー不足になっていたことは同じで、


その足りないエネルギーを、自分で必死に絞り出すか


他人から奪おうとするか、の違いだけだったんだと思う。


しょせんは、同じ彼岸の人間だったんだな、と。



「『今』の前後にシャッターを下ろして、


今だけに集中して生きていく」という考え方を


聞いたことがある。


成り行きで生きるとは、そういうことなんだろう。




他にも、含蓄のある言葉満載で


今何度も何度も読みたい、と思う2冊です。