こんばんは、瑠璃です。
瑠璃には同級生の従姉妹(父方の)がいます。
同じ中学校で同じクラスで過ごしたので、従姉妹というよりも同級生で、同級生だけど友達ではない、そんな関係です。
大人になった今、やっと従姉妹感覚が強くなってきました。
その従姉妹から、5回目の同窓会のお誘いが来たのです。
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従姉妹は学力優秀で可愛くて、テニス部の副キャプテンで、学年で一番モテる、友達の多いタイプでした。
従姉妹はおしゃれで人気者なので、当時より個性の強かった私は、自分が彼女の従姉妹だということを隠していました。
一方私は、どこのグループにも属さない、一匹狼で、誘われれば応じるけれど、誘われなければ自分から関わらないタイプ、先生や大人にはたくさん話をするような生徒でした。
当時から、ミンナの好きなアイドルの話や流行りのファッションには興味がなく、同級生女子の会話には入れなかったのはよく覚えています。
当時は、本を読んだり、絵を描いたり、物足りなくて自分で漫画や小説を書いたりしていました。
占いにも没頭し、休憩時間にノートに書いて研究していました。
ある女子から恋愛のことを占ってほしいと言われ、タロット占い、恋愛占いをしてあげると、たちまち噂が広まり、
何故か休憩時間や放課後に、占ってほしいと知らない女子までもが、教室に来たこともありました。
(多感な年頃ですから、占いがハズレるとそんなブームも去りました。そうなると、私はただのオカルト女子です。)
絵に描いたような可愛らしい従姉妹と、当時からコミュ障だった私とは、綺麗な薔薇と蜜蜂のような差がありました。
祖母や祖父は、従姉妹と私をよく比べていました。
(どう見ても従姉妹は自慢の孫で、私は恥ずかしくて表に出せないからとにかく笑っておけとよく言われました。)
よくある少女漫画の主役と脇役のように感じたことも多々ありました。
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そんな従姉妹から、社会人になってから頻繁に連絡が来るようになりました。
同窓会の度に、私を誘うのです。
私は友達はいませんし、会いたいと思う人には必要なときに会っているので、そういう会には参加しません。
何度も何度もお断りしてきました。
また、地元での、数人のお食事会にも誘ってくれるのですが、そのメンバーは特に仲良かったわけでもないので断らせてもらってきました。
何十回も断らせてもらっています。
従姉妹は全部の同窓会、お食事会に顔を出しては、今度は私を連れて来るとミンナに話していたようなので、
今回は、『これからも行くことはない』と、ハッキリ断りました。
(従姉妹とは、ふたりでお茶したりお食事したりのお付き合いはあります。)
すると彼女から、思ってもない言葉を聞かされました。
『同窓会、本当は私、行きたくないのよ。』
『瑠璃はハッキリ断れていいな‥。』
『私が断ったら、付き合い悪いって言われるから‥断れないし‥。』
いつもあんなにミンナに囲まれて楽しそうに過ごしていた彼女だったので、その言葉に驚きました。
話を聞いているうちに、従姉妹はミンナに嫌われたくないから合わせていたとのこと、ミンナに合わせ過ぎて自分を押し殺していたことがわかりました。
いつも周りを気にせず自分の好きなことをしている私が羨ましかったこと、
祖母や叔母に叱られながらも紹介された就職先やお見合いを断わる私を、
勝手に結婚したり、知らぬ間に離婚している私を、
自分を貫き、いいなと思ってくれていたと、教えてくれました。
つい最近も、祖母の家に勘当されている私に、祖母に会いに行くよう言われたときも断ったところでした。(その時も従姉妹から『瑠璃みたいになりたい』と言われました。)
同級生のことは嫌いではありません。
私は祖母のことも嫌いではありません。
会う必要がある時がくれば、会うことになるでしょう。
ただ、それだけ。
今は頑なに断っているように見えるかもしれませんが、行く気がないだけ。
行きたくなったら、きっと行くなと止められても行くでしょう。
これが今の私にちょうど良い、心の中の基準です。
従姉妹は『私も、今回の同窓会を断る!』と言っていましたが‥。
どうなるのかわかりませんが、それは私の問題ではないので‥。
‥ということがあった、今日のお話なのでした。