
木々が
紅葉に染まり始める頃、竹林では竹の葉が鮮やかに輝き始めます

春に筍を出して若竹を成長させて生気を失った親竹は、夏を越えて秋になると、
再び青々とした葉を茂らせ始める。この状態を「竹の春」と呼ぶのです

中秋以降、竹の緑が紅葉の赤や黄色を引き立てる様子を、都人はことのほか愛でてきました

今日は午後から、以前ブログでも行ってみたいと書いていた

東京・小金井市の「はけの道」へお散歩に行って来ました

「はけ」とは、古代多摩川が作ったこの段丘崖から
清らかな湧水が流れ出している場所のことで

武蔵野の雑木林が広がる自然豊かな場所

JR武蔵小金井駅から徒歩で15分くらい歩いたかしら?
金蔵院というお寺を右手に見ながら東へ続く、閑静な住宅街の並ぶ道が「はけの道」

中学校を右手に見ながらもう少し歩くと、洋画家の中村研一が戦後から移り住み、生涯をすごした、
住居兼アトリエの跡地の、はけの森美術館(中村研一記念美術館)があります

残念ながら現在改装中で閉館していましたが、彼の作品を多く見ることが出来る美術館


美術館脇にはその裏に広がる「美術の森」の入り口があり、一般に公開されています

はけの上に広がるこの小さな庭園が、大岡昇平の『武蔵野夫人』のモデルの地


写真が歪んじゃってごめんなさい

石畳の道を進むと開けた場所に出て、茶室や灯篭が出迎えてくれます


歩みを進めると、こんこんと静かに湧き出る「はけ」の泉がありました


そのそばには、森の中の喫茶店「オーブン・ミトン・カフェ」があります


石畳の階段は、裏口の木戸へと続く竹林に囲まれていました


美術館脇の入り口に戻って、向かいの「はけの小路」へと進みます

「美術の森」の湧水は、道路の下を通ってこちらへと流れていました


数十メートルくらいの小路なのだけど、ここは小金井市が以前は下水道へと流していた湧水を、
野川の浄化のために新たに流れを作って通したせせらぎの道第1号で、湧水はここから南へと流れ、野川へと注いでいるのだそうです


とても静かなところで、この小川を流れる水の音が心地よく耳に聞こえます


写真から、その音のイメージが伝わるといいなと思います



水音は、さらさら、ちょろちょろ、こぽこぽ…といろんな音に聞こえます

ミズヒキがかわいく咲いていました


最近では、なんといっても
借りぐらしのアリエッティの舞台であることの方が有名ですね

というわけで、私もアリエッティの目線で写真を撮ってみました


映画を見た方は、あのシーンを思い出して頂けたら

まだ見ていない方は、小人になって笹舟に乗っている気分になって頂けたら嬉しいです


竹垣と石畳に沿って、小川の流れる「はけの小路」
気持ちのよい天気の中、癒しの時間が過ごせました


